考えたこと2

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感情の支配
行動経済学では、人間が感情に支配されると考えている。

便器型の水飲み器を作っても、なかなか誰も使わない。
頭ではそれがキレイだとわかっていても、それは使えない。
脳がいつもオシッコをしているところだ、という感情を持つ。
そして、感情は行動を支配することができるからだ。

進化の観点からいうと、感情とは何も考えないことだという。
ジャングルでライオンに会ったら、何も考えずにとっさに逃げないといけない。
それが感情の役割。
考えるということをショートカットして、いきなり行動を起こすためのもの。
そんなふうに感情というものをとらえたことがなかった。

また、感情は回りの環境によって引き起こされるものでもあるし、そんなに長続きしないものでもある。

9.11の後、自動車事故が増えた。
人々が飛行機に乗らなくなったからだ。
事故で死ぬリスクは飛行機に乗るほうが低いのだが、9.11の恐怖の感情が自動車を使わせる。
ここでも感情が行動を支配する。

でも、そんなに長続きしない。
その後、しばらくして飛行機の利用は元のレベルに戻る。
なるほどなあ、と思う。

人々がジャングルで危険に取り囲まれていない現代、もう感情は進化の観点からは不要になっている、というのが教授の考え方。(もちろん、全く不要というのではない)
感情に支配されるのではなく、ちゃんと考えて行動しないとイケナイ。

99%と100%の違いというのもやっていた。
子供がたくさん泳いでいるプールは、99%の確率で子供がオシッコをしている。
そういうもんだろう、と思っているが、だからといってプールに入らないということはない。
しかし、プールサイドから一人の子供がプールにオシッコをしたらどうなるだろうか、という。
それを見たら、プールには入れない。
これが99%と100%の違いだという。

自分で思い浮かべてみても、見てしまったら入らないだろうなあ、と思う。
きっと誰かがオシッコをしているだろう、と思って入るのと、それを実際に見てしまうのは違うということだ。

感情の力は恐ろしい。

感情に流される前に、じっくり考えないといけないなあ。


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