考えたこと2

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My Way
この頃、アマゾンのプライムミュージックのプレイリストを聞くことが多いのだが、その中でフランク・シナトラの"My Way"が流れた。
あの渋い声で、"Now the end is near…"という歌い出しで始まる。

この曲、日本でも流行ったが、改めて聞くと、この最初の歌詞がすごくインパクトがある。
日本語では「今、船出が近づくそのときに」と歌っていたと思うが、この歌詞はそういう意味ではない。
ちょっと意訳しすぎだろう。

シナトラの歌はさすがに説得力がある。
耳に入ってくるのだ。

ある程度の年齢になった人が、もう終わりは近い、と歌っている。
これは「船出」という感じではない。
どちらかというと、船でいえば目的につくという感じ。
今までぼんやりと聞いていたが、こないだシナトラの歌を聞いて、これは日本のマイウェイとは違うと思った。
オリジナルは歌い出しが、すごく印象に残る。
俺はもう死ぬ、と言っているのに近い。

オリジナルの歌詞は、

And now, the end is near;
And so I face the final curtain.
My friend, I'll say it clear,
I'll state my case, of which I'm certain.
I've lived a life that's full.
I've traveled each and ev'ry highway;
But more, much more than this,
I did it my way.

もう終わりは近い
最後の幕に向かっている
友よ、これははっきり言える
確かな自分の人生を
満ち足りた人生を送ってきたし、いろんな道をすべてたどってきたけれど
そのことよりも、もっと言いたいのは、自分のやり方でやってきたということだ

というような意味だ。
シナトラは50過ぎでこの歌を歌った。
まだまだ終わりは遠かったが、こういう歌だった。

これは臨終に際して、友に告げる歌だ。

人生のほろ苦さ、後悔や失敗、そういうものをすべて飲み込んで、それでも自分の人生は捨てたものではない、ということを歌った歌だ。

日本語の歌詞もよくできているとは思うが、日本語の音節数では本当の意味は歌に盛り込めなかったんだろう。

よくよく歌詞を読んでみると、この歌はなかなか歌えない。
そういう歌だと思う。

この歳になったから、そういうことに気がつくのかもしれない。

このページに対訳が出ています。



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