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2015.06.10 Wednesday
ラスベガス
ラスベガスというと、アメリカのカジノを思い出す人がほとんどだろう。
でも、日本のデイケア施設にそういうのがある。 なんでも、リハビリをして、ポイントを貯め、そのポイントを使って麻雀やカードゲーム、パチンコなどをやれる、という施設。 デイケアセンターだから、要介護1から使える。 聞いた話だが、普通のデイケアに行くと、何の意味もなく机の上で転がされたボールを転がして返す、というリハビリがあるらしい。 それをやっていたおじいさんが、「あんなおもろないもん、やってられるか」と言っていたとのこと。 しかし、ラスベガスなら、それをやればポイントがもらえ、それを元手にトランプや麻雀ができる。 インセンティブ、というやつだ。 やる気にさせる要因がある。 だから、必死になってやる。 たしかに、ラスベガスのビデオを見ていると、みんな元気だ。 きっと内臓系の病気で要介護になっているんだろう。 車いすも見えない。 嬉々としてカードやスロット、パチンコなどをやっている。 手も動かすし、頭も使うし、時には人とのコミュニケーションや駆け引きもあって、認知症の予防にもなる。 高齢化して、ボケる人もいれば、ボケない人もいる。 ボケない人は、ボケた人と一緒のことをやりたくない。 ところが、施設はそんなにリハビリのバリエーションを持っていない。 だから、どうしてもチイチイパッパみたいなリハビリになってしまう。 人手や場所の問題もあるのだろう。 そうなると、ボケてないが、要介護の人たちの行き場がなくなる。 介護施設のバリエーションを増やさないといけない。 比較的元気な人向けの介護施設を作らないといけないと思う。 賭け事でもいいし、音楽でもいいし、何かの創作でもいいし…。 そういう施設を増やさないといけないだろう。 そこには、ビジネスチャンスがあると思う。 |
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