考えたこと2

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やりたいこと
若い人と話していると、自分は何がやりたいのか、それがわからないという。

それを見つけるために、大学に来たという人もいる。

夢はあるのか。
歌手になりたいとか、小説家になりたいとか、パイロットになりたいとか、政治家になりたいとか、野球選手になりたいとか、あるいはいい人を見つけて大家族で過ごしたいとか、海外に住みたいとか、田舎で農業をやりたいとか、大金持ちになりたいとか、何でもいい。
それもはっきりしない。

当たり前だ。
そんなに詳細に将来のことを考えているわけがない。
自分を振り返ってもそう思う。

そういうことは、切羽詰まらないと、決まらない。
もちろん、自分は〇〇になる、というのが小さい頃から決まっていたり、家が〇〇だから…、という人はそれでいい。
でも、おおかたのサラリーマンの子供はそんなことは決まっていなかった。

漠然と「〇〇になりたい」という夢はあっても、詳細なプランなどない。
そんなことは後回しで、目の前のことで精一杯、というのが学生時代。
楽しいこともあるし、いやなこともあるし、絶望することもあるし、考えることや、やることがいっぱいあった。
人間関係で悩み、将来のことを考え、自分とは何者なのかということを考えた。

ところが、最近はそんなに学生時代が忙しくないらしい。
だから、「何学部に行って、何になりたいのか」などということを考えさせられている。
そうすれば、目的意識ができて、やる気になる、というリクツ。

高校3年生の多くはラーメン屋やファミレス、コンビニ等でバイトをしている。
そんな暇があるのなら、もっと高校時代にやるべきことがあるのではないか。

残念ながら、今の高校の先生はそんなことは考えないらしい。
金科玉条のように掲げている、文部科学省の指導要領にはそんなことは書いてないのだろうか。
書いてないから、考えなくていいのだろうか。

金さえあれば、何でも好きなものが手に入り、好きなことができる…。
先生も内心そう思っているのだろう。
だから、バイトをすることが容認される。

それでは、ものを考えないし、突き当たるべき壁にも突き当たらない。
青春時代は悩み多きもの、というのは過去の話。
どう生きればいいかとか、何をなすべきか、という悩みを悩むことができない。

それもこれも、「目の前のことで精一杯」という状況を作っていないからだろう。

小人閑居して不善を為す。

学生時代が暇であってはいけない。

「自分は何者なのか」「どう生きるべきか」について考えたことがない者は、「何をやりたいか」ということなどわからない。


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