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2012.06.28 Thursday
宇宙戦艦ヤマトのセンチメンタリズム
宇宙戦艦ヤマトの実写版の映画を見た。
だいぶ古い。 キムタクが主演。 日本人の美意識が過剰に出ている映画だと思う。 スケールは違うが、ブルースウィリスのアルマゲドンも同じように地球を救うストーリー。 この2つを見ると、日米の違いがよく分かる。 地球を救うために、ヤマトは犠牲になって神風特攻隊のような状態になるのだが、そのシーンが長い。延々と別れのシーンが続く。もうわかっているから、早く一人だけ残して退去しないと…、と思わせる。 ベタなシーンが続く。 対して、アルマゲドンの方は地球に衝突する小惑星に核爆弾を埋め込んで、誰かがそれを起爆しないといけない。 起爆場所に行く人をくじ引きで選ぶ。 当たりくじを引いた若者を連れて行く途中で、年配の方が代わって行くことになる。 時間は短い。これでもか、という長さはない。 今生の別れに、心理的に永遠の時間がかかる、というのはわかる。 しかし、事態は迫っているのだ。 そんなに別れの時間などない。 どちらがドラマチックか。 ぼくはアルマゲドンだと思う。 アルマゲドンには安易なセンチメンタリズムはない。 すべてお膳立てして、みんな揃って別れの場面をゆっくり悲しむ場面などいらない。 時間がないのだ。 何となく割り切れないものが残る映画だった。 |
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