考えたこと2

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無限は遠くなりにけり
昨日の読売新聞に「情報爆発 ゼタ時代」という記事があった。

ゼタというのは、キロ、メガ、ギガ、テラ、ペタ、エクサ、ゼタという順に、1000倍に増えていく数の表示。
専門的にいえば、「国際単位系の接頭辞」という。

ゼタがどのくらいの数かというと、普通に書くと、1ゼタは1000000000000000000000ということになる。
これは「世界中の砂浜の砂粒の数」に相当するらしい。
どうやって計算したのかは不明だが、どこかの砂浜の単位面積あたりの砂粒の数を数え、それに世界中の砂浜の面積を掛けたのだろう。

世界は情報化社会になり、「2011年に世界で作成、取得、複製された情報」は1.8ゼタバイトという数になったらしい。
人類はWebを発明し、そこから飛躍的に手に入れられる情報量が増えた。
頭の中にあるものが、形となって残せ、それを世界中に簡単に提示できるようになったからだ。
ぼくのような者でも、ブログという形でテキストのデーターを世界中に示すことができる。
これは有史以来、今までなかったことだ。
コンピューターとネットワークの技術がそれを可能にした。
好むと好まざるとにかかわらず、ぼくらはその中で生きていかなければならない。

記事では、それぞれの単位のところに、相当するものを書いているのだが、エクサのところには、「今まで人類によって話されたすべての言葉 5エクサバイト」、「世界にあるすべての印刷物 0.2エクサバイト」と書いてある。
写真、文書の情報量を合わせて、計算したのだろう。
そんな量なのだろう、と言うしかない。

しかし、昔の人が聞いたらびっくりするデーターだ。
人類は技術の進歩で、そんな大きな数を扱えるようになった、ということになる。
1000000000000000000000というような数を扱うのだ。

大昔、手の指の数10本から始まり、人間はいろんなものを数えてきた。
21世紀の今、世界中の砂浜の砂粒の数まで数えることが可能になった。
どうやって数えるかは不明だが、とにかくその数を認識し、計算することができる、ということだ。

今まで誰が「世界中の砂浜の砂粒の数」を数えようとしただろうか。
だれが、「今まで人類によって話された言葉の数」を意識しただろうか。

それらは「無限」に近い数だと思っていた。
数えることが無意味だというより、そういう数を扱えないと思っていたから、「無限」に近い数だと思っていたのだ。

その制約がだいぶ減った。
だいぶといっても、1000000000000000000000だが…。

数は実在しないから、いくらでも作ることができる。
しかし、1の後にいくらゼロを続けても、無限にはならない。
無限という数はないのだ。

でも、無限は遠くなった。
少なくとも1000000000000000000000までは数えられるだけ、人間は賢くなった。

これはスゴイことだと思う。
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