考えたこと2

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希望と誇り
今回の朝のドラマは、洋裁店が舞台。

昭和40年まで時代は進んだ。

今日は三女がデザイナー修行のためにイギリスに旅立って、3人の娘がすべて出て行った。
主人公は三女に店を譲って、隠居の予定だったのだが、そうもいかなくなった。
これからどうするのか、というところ。

長女が大阪から東京に進出するので、一緒に行こうという話もある。
近所のパーマ店も、もう閉めるということで、友達が話に来る。
ずっと洋裁店を手伝ってくれた従業員もいる。

そこで、主人公が述懐を始める。

今はモードの力が大きくなって、去年はやった服も今年は全く売れなくなる。
いい生地で一生懸命作っても、その波に飲まれたらどうしても売れない。
そんな時代になってしまった。
私は、洋裁を教えてくれた先生に、「洋服はその人に品格と誇りを与えるものだ」と習った。
しかし、もうそんな時代は終わった。
もう年やなあ…。

そこで、パーマ店の友達が、「そんなことない!」と怒って席を立つ。
十分ほどして戻ってきた友達は、風呂敷包みを持っていた。
「これは私の宝物や」と言って、袋を差し出す。
その包の中にはパーマ店の制服と、それができたときに撮った写真が入っていた。
「これは私の誇りや。これがあるから頑張ってこれたんや。」

その制服は主人公がデザインして作ったものだった。

戦後の苦しい時期に、ようやくパーマ店が再開できて、従業員を雇った頃。
その制服には友達の歴史が刻まれている。
それはモードによって吹き飛ばされるような服ではない。
着る人が袖を通すたびに、誇りを感じるような服だ。

忘れていたその感覚を思い出す主人公。

そういうモノづくりがある。
ひょっとしたら、日本が生き残る道かもしれないなあ。


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