考えたこと2

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日々の非常口 アーサー・ビーナード 新潮文庫
アーサー・ビーナードというのは、アメリカの詩人である。
日本語で詩作をしたり、日本の詩を翻訳したりしているらしい。

その人が、達者な日本語で書いたエッセイ集。
日本人の妻をもち、家庭では日本語の会話をしているようだが、それにしてもこんなに日本語がうまくなるとは…。
1967年生まれで、1990年に来日したそうだから、現在43歳で、日本に来て20年になる。

文章といい、漢字といい、すごい。
日常で出会った事を書いている。
もちろん、アメリカ人の視点で日本のことを語る部分はあるが、 純粋に日本語で楽しめる。

こういう人が語学の達人になれるのだろう。
日本に来て、辞書と首っ引きでいろんなところを自転車で走り回る。
来日20年で、日本人としてもかなり上のレベルの使い手になった。

一つの言葉の意味を何度もチェックする。

「月極」というのが、駐車場の名前だと思い込み、「げっきょく」という会社は駐車場業界の大手だと勘違いする。
それが「月極め」という言葉を発見して、「つきぎめ」だとわかる。
そういう風にして、日本語をマスターしていく。
気の遠くなる作業だ。

しかし、日本人も小さい頃から、そういう経験をして日本語をマスターするのだろう。

母語と第二言語とは少し違うかもしれないが、単語については、同じことだ。

そういうことを抜きにしても、面白い本だった。





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