考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
稟議
稟議とかいて、「りんぎ」と読む。
サラリーマンにはおなじみの言葉。

組織で何かをしたいときに、上の人の承認をもらわないといけない。
それが稟議書とか起案書とかいうもの。

例えば…
 来年度は予算でこういうものを買いたい。
 今回の新製品の名前はこれにします。
 どこそこに出張に行きたい。
というような内容。

すっきりした組織では、この稟議が短い。
権限委譲ができている。
ハンコを押す人数が少ないのだ。

もちろん、課長なら200万円までとか、部長なら1000万円までとか、そんな風に決まっている。
例外もあって、そういうのは決裁者が上に回す。
その人が判断して、これはどうかな、と思ったら上にあげる。
そういう組織は意志決定が早い。
決定に関わる人数が少ないから、当たり前と言えば当たり前。

重たい組織では、稟議が長い。
権限委譲ができていない。
何でもかんでも、みんながハンコを押す。
なぜか? 責任を分散するためだ。
赤信号みんなで渡れば…というやつ。

結局は一番上の人が責任を取らないといけないのだが、それでも、たくさんの人がハンコを押していれば、こいつが悪い!と言える(かもしれない)。

交通費560円の出張でも、15人ほどがハンコを押し、2000万円の買い物でも15人ほどがハンコを押す。

これは組織の風土を表しているのだろう。
軽快な組織は意志決定が早く、それだけ機会損失が少ない。
重たい組織は意志決定が遅く、機会をロスする。
たまには早まった事をせず、得をすることもあるが、一方で間違っていても延々と続けてしまう。

誰が考えても、560円と2000万円は重みが違う。
それでも、そんな組織にずっといる人は意外と気づかない。
気づいても、やがて諦める。

そんな風にして、組織はダメになっていくのだろう。

組織は面白い。



| | 考えたこと | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/233850
トラックバック