考えたこと2

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マルバツ
外国人と話すと、時々あたりまえの事があたりまえでない、という事に遭遇する。

以前、海外の技術者を相手に、いくつかの試作品を数項目にわたって評価し、どの試作品のどの項目が良いのか、ということをまとめていたときのこと。
いつものように、すごく良ければ二重マル、良ければマル、ふつうは三角、悪いはバツ、すごく悪いはバツ2つ、という具合に表を作った。

記号というのは便利である。
意味がわかっているものにとっては、一目で内容がわかる。

しかし、この時は驚いた。

ドイツ人だったと思うが、表の意味が全くわからないのだ。

冷静に考えれば、マルバツの記号システムになじんでいなければ、理解できないということはあたりまえなのだが…。

「このサークルはどういうことか?」

「サークル?…マルのことか?…これはGoodだ。」

「このクロスは何か?」

「クロス?…バツか?…これはBadだ。」

これだけでも、ビックリするが、僕らにとっては、マルがGoodなら、二重マルはVery Goodだ、というのが類推できると思うのだが、それが通じない。

「このダブルサークルは何か?」

「ダブルサークル?…二重マルか…え、これがわからないの?」

マルがGoodだから、二重マルはVery Goodに決まっている、というと、「ふーん」という返事。
もちろん、バツ二つも通じない。

次から懲りて、マルバツは使わないことにしたが、このときは本当に驚いた。

当然、わからないからといって、悪びれた様子もない。わからないのが、あたりまえなのだ。

これは、カルチャーショックだった。

幸い、これ以上の違いには出会わなかったが、お互いにビックリするような事が他にもたくさんあるんだろう。

でも、そういう機会が持てたことは、すごく良かったと思う。

マルバツが世界共通語ではない、ということが身をもってわかったのだ。

よく考えたら、マルバツに相当する英単語もない。でも、便利だと思うのだが…。

今、多くの日本企業が海外に進出しているが、いつの日かCircle-Cross Systemという言葉が、オックスフォード辞典に載る日が来るかもしれない。

そんな日が来ることを期待しましょう。



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