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2005.12.16 Friday
0.0254mm
ギターを習いに行って、初めてうまい人の演奏を身近で見るようになった。
似たような楽器を持っていても、全く音が違う。 もちろん、指のタッチやおさえ方など、雲泥の差があるのだが、どこか人為的でない部分に違いを求めるのは人情だ。 そう思ってよく見ていると、弦の太さが違うことに気がついた。 先生の弦は太いものが張ってある。 エレキギターの場合、大きく分けて、ヘビーゲージ、ライトゲージ、スーパーライトゲージの3種類の太さがある。もちろん、ヘビーゲージが一番太い。 僕はずっとスーパーライトを使ってきたが、先生はライトゲージだった。 一番高い音の弦の太さでいうと、スーパーライトが0.009インチであり、ライトゲージが0.010インチ。 太さの違いは1/1000インチだから、0.0254mmになる。 たった0.0254mmの違いなので、「同じ太さのを張らないと、同じような音が出ないのだ」と勇んで弦を変えた。 0.0254mmなら、弾きやすさはたいして違わないではないか・・・。 弦は、太くなると音が低くなる。それを、同じ高さにしようとすると、強く張らないといけない。 この差が大きかった。ライトゲージに変えると、弦の張力が上がり、押さえるのがしんどいのだ。 たった0.0254mmの太さの差が、こんなに違うとは思わなかった。 先生は、「スーパーライトでは、頼りなくて、弾いている感じがしない・・」とのこと。 それから2台あるギターのうち1台にはライトゲージを張ることにした。 長いこと弾いていると、押さえるのがしんどくなる。 でも、1ヶ月近く続けていると、だんだん慣れてきて、たしかにスーパーライトが頼りない、という感じがわかってきた。 そして、やっぱりライトゲージの方がしっかり音が出ることもわかってきた。 なるほど。 習うということは、すごいことだ。 今まで何年もかけて、たくさんのギターの雑誌や教則本を見てきたが、いくら弦の太さの記事を読んでも、何とも思わなかった。 でも、習いに行って、実際に見ると、すぐにわかる。 0.0254mmの差は大きいです・・・。 |
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