考えたこと2

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既得権
オリックスのシニア・チェアマンである宮内義彦氏が「高度経済成長時代の果実として、多かれ少なかれ手にした既得権益への国民のこだわりが問題の本質だ」と言っていた
宮内氏は小泉政権下で規制改革を進めてきたらしい。
彼は、一番既得権を離そうとしないのは、国民そのものであるという。

医療や正社員の既得権を例に上げている。
医療の合理化はなかなか進まない。
処方薬の通販すら実現しないのだから、推して知るべしだ。
そして、今や4割以上の非正規社員の待遇が上がらないのは、正社員の既得権のためだろう。
もっと正確に言えば、年功序列の中で高度成長時代を過ごしてきた、年配者の年金制度を守ろうとする勢力が選挙で強いから、いつまでもこの制度が運用されているということだ。

若者は世界を見て、目をさましてほしい、と言っている。
そのとおりだと思う。

今の日本、6人に一人の子どもが貧困だという。
ひとり親に限ると54.6%であり、先進国で最悪の水準らしい。
貧困の子どもはご飯が食べられなかったり、進学を断念したりしている。
将来がある子どもたちが、そういう状態であるため、貧困対策法が施行されたが、どうも骨が抜かれたようだ。
ここにも省庁や役所の既得権などが想像される。

UberやAirBnBというアメリカ発のシェアリング・エコノミーも、日本では既得権者に反対されてなかなか進まない。
貧しくなった日本は、いろんな意味で副業の機会が必要だ。
しかし、ITを使った新しい仕組みの恩恵に預かることができない。
それが日本発の新しいシェアリングエコノミーの可能性を狭めている。

宮内氏の言うように、いろんな既得権の元は国民そのものにある。

でも、国民と言っても、既得権を持っているのは、どちらかというと中高年。
シルバー・デモクラシーで政治力も持っている。

子どもたちの世代のために、高齢者が考えないとイケナイと思う。

そういう政策を考えていかないといけない。
政治家ももう少しそういうことを言わないといけないと思う。

何かというと、「福祉切り捨て」などと反対していたら、本当に困ることになるのは高齢者だろう。

本気でそういう議論を始めないと、手遅れになるぞ。


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