考えたこと2

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全然いい
日本シリーズで解説者が「全然いい」というのを聞いた。

これを聞いていて、違和感があるのは昭和生まれの人になるのかな。

もちろん使う側はもっと広がっている。
野球の解説者も、もちろんぼくよりも年上だ。

もともと、「全然」というのは、悪い時に使う言葉だ。
少なくとも、ぼくらが小学校の頃は、悪い方の見本で使われた。
否定を強調する副詞…という感じかな。
昭和30年代の辞書には、「全然」は否定的な意味で使われる、と書いてあったと思う。

「全然速くない」とか、「全然強くない」とか…。

今日の解説では、ピッチャーの調子がシーズン中と比べて「全然いいですね」という具合に使っていた。

よい時につける言葉が見つからないからなんだろうか。

「すごく」、「とても」という言葉で置き換えるのが難しいのかもしれない。

「全然」というのは、「いつもと比べてどうか」というニュアンスが付加される。
その意味で、「すごく」や「とても」とは違うのだろう。
「いつもと比べてよい」という時には「全然」を使うということになるのか。

そのうち、アナウンサーも使うようになる。
ぼくらの中には、若干違和感が残るが、今の二十代の人にはあまり違和感はないから。

全然いい…あと20年くらい経つと、普通の表現になる。

こうやって言葉が変わっていく。






| | 考えたこと | 21:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
F先生
F先生は体育の先生だった。

中三の時の先生。
3年6組だった。
あの当時の中学は45人くらいのクラスで11組まであった。

女性の先生だったが、こわかった。

大柄で、声が大きく、きれいだった。

バレーボールをやっていたらしい。

あの頃のぼくは、あまり何も考えていなかったなあ。
今でも、考えているとは言えないが…。

中学最後の学年だったが、とくに何も考えず、卒業をした。

中学の先生は気の毒だと思う。
クラブをやっていれば、まだマシかもしれないが…。
何を言っても、聞いているようで聞いていない。
鼻持ちならない自分がいる。

友だちもいるにはいるが、中学だけの友だちというのはいない。
小学校か、高校のどちらかが一緒という友だちだ。

ぼくはクラスでは目立たなかった。

でも、そんなぼくでも卒業式の日、仰げば尊しと蛍の光をうたって、少しジーンときた。
そんなことを思い出す。

F先生の黒いスーツ姿。
卒業式の日のために、スーツを着ていたのだ。

中学か…。
何をしていたのか、わからない年頃。

でも、大人になるために必要な時間。

そんな時が誰にもある。


| | 考えたこと | 00:20 | comments(0) | trackbacks(0) |