考えたこと2

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多様性の尊重
最近LGBTの問題などで「多様性の尊重」というような事が言われる。
企業の人事も「多様性」というのはキーワードだ。
要は多様な人々の中からしか。いいアイデアは生まれないということだろう。

多様性は無条件にいいことだろうか。
ぼくにはそうは思えない。
イギリスがEUを脱退したのは、移民がどんどん入ってくるということが原因の一つ。
欧州のいろんな国で、同様の問題は起こっている。

世界中のいろんな所で起こっている民族紛争も、元はといえば多様性を排除しようということだろう。
そういう日本も、移民は厳しく制限している。

だからこそ、多様性が大事というのはよくわかる。
本当はそうなのだろう。

最近は男女の境目も多様になってきた。
身体と心を分けて、男男、男女、女女、女男の4つの組み合わせがある。
それらを全て認めようということだ。

従来は男男と女女だけだったが、新しく男女、女男ができた。
よくわからないが、男女はゲイ、女男はレズということになるのだろうか。

2000年にアメリカの会社に行ったとき、Unisexのトイレがあって、どういうことなんだろうと驚いた。
そういえば、アリー・マイ・ラブというドラマのなかで、みんながプライベートに集まる場所も、Unisexのトイレだった。
ぼちぼち日本でもそういう施設ができつつある。
アメリカから20年遅れという感じだ。

だからといって、アメリカ人全員がそれを認めているわけではない。
ぼくが行った会社の人は、Unisexのトイレの使用者をHeでもSheでもなく、Itと呼んでいた。
もちろん、食堂でのひそひそ話で、表立っては言わない。

彼は元々は男だったが、ある日カミングアウトして女性になった。
女性になったから、女性用のトイレを使うと、他の女性から「嫌だ」という声が出た。
そこでUnisexのトイレができたということらしい。

もしも制服だったら、ロッカーで着替えるのも揉めるだろう。
幸い、その会社は制服ではなかったから、Unisexのロッカーは作らなくて済んだ。
元カレの子供は急にお父さんがいなくなり、お母さんが二人になったらしい。
家族が認めてくれて、良かったのだろう。

多様性を受け入れるというのは大変だ。
それなりに社会のコストも増える。
豊かになったからこそ、そういうことが言える。

ぼくにはどうしても違和感がある。
そういうことが胸を張って言える時代になったというのは、いいことだろう。

でも、本当に多様性を認めるのなら、多様性を認めない人にも寛容になるべきだとも思う。
今の風潮は、多様性を認めない人は遅れていて、ダメな人間だという感じだ。
本来なら、その多様性も認めるべきではないのか。

別にこちらは多様性を認めているけど、どうしようもない違和感があると言っているだけなのだから。

多様性は認めるけど、「多様性を認めようとしないという人間」は認めないというのは、どうもオカシイ。

それらを全部認めてこその多様性だと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |

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