考えたこと2

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戦争はよくないのは当たり前
こないだの夜テレビを見ていたら、戦後70年経って第二次大戦の記憶が風化していくのをくい止めないと…、という番組をやっていた。

それはそうだと思う。

だから大空襲経験者のお年寄りが子供を集めて話をしたり、大学の研究者に資料を託してやっている調査活動を継続させなくては…、と言っていた。

それもそうだと思う。

今やっている活動の中で、その話を聞いた小学生たちが異口同音に「戦争はよくないと思いました」と言っていた。

これもそうだろうなあと思う。

番組はそこで終わった。
よほど戦争が良くないというメッセージを伝えたかったのだろう。

しかし、戦後の教育では一貫して戦争はよくないと言ってきた。
そんなことはわかっている。
三百万人の日本人が死んでいったのだから。
そんなメッセージだけををことさらに伝えてどうするのか、わからない。
一体全体、今の日本に、諸手を上げて戦争に賛成、という人がいるんだろうか。
そんな人はほとんどいないだろうし、いても黙っているはずだ。

本当に伝えていかないといけないことは、何で戦争を始めるような状態になったのか、ということだろう。
どうなったら、人は戦争をしよう、しないと仕方ない、と思ってしまうのか、ということだ。
軍隊を持っていることが、戦争をすることにはならない。
しかし、その軍隊を統制する人がちゃんとしていなくてはならない。
軍需で儲ける会社はあんまり作らないほうがいい。
そして、マスコミは正しいことを報道しなくてはならない…。

実際、第二次大戦の開戦時に日本国民は大喜びし、提灯行列をした。
なんでそんな気持ちになったのか、どういう時代の雰囲気だったのか、そういう体験をこそ、話さないといけないのではないか。
誰かに無理やり提灯行列をさせられたのではない。
自ら進んで提灯行列をしたのだ。

海軍は真珠湾攻撃で対米戦争に入っても、しばらくして講和を考えていたらしい。
しかし、国民があまりにも喜んで、やれやれ、もっとやれ、という雰囲気だったので、そんなことはできなくなった。

その国民の動きを扇動したのは、当時のマスコミだ。
そういう事実を隠して、マスコミはただ「戦争はよくない」というわかりきったことだけを、繰り返して扇動している。
朝日や毎日は連日のように景気のいい記事を書き、ウソを書いた。
そうすることで、売上を伸ばした。
日本のマスコミは終戦の日にそういう特集を組むべきだ。

軍隊を持たないから、戦争が起こらないという子供じみた考えは、今の世界には通用しない。
これは一応、みんなわかっているから、右から左まで自衛隊の存在を認めたのだろう。
核の存在が、冷戦を生み、そのおかげで長いこと戦争が起こらなかったのは事実。
実質的に日本がアメリカの核の傘の下で守られていたのも事実だと思う。

今、「戦争反対」を叫んでいる人たちは、まるでそれに参加しない人たちを「戦争賛成」だと決めつけているかのようだ。
戦争に賛成の人などどこにいるのだろう。
みんな立場としては、戦争などしたくない。
そのためにどうするか、ということを議論したいのに、戦争反対か賛成かという二者択一の問題にすり替えている。
そんなに世の中単純ではないと思う。

人類の歴史は戦争の歴史だという人もいる。
戦争が文明を作ったという説もあるらしい。
それだけ、人類は戦ってきたということだろう。
その時間軸の右端にぼくらはいる。
もう大きな戦争は起きないだろうと思っていたが、そうとは限らない。

民族紛争、宗教、エネルギー利権、覇権主義、イデオロギー…。
火種はたくさんある。

だからこそ、先の大戦はどうして起きたのか、どうしたら防げたのか、だれが拡大したのか、それを手伝ったのは誰か、それを煽ったのは誰なのか、というようなことをぼくらは知る必要がある。

そういうことをちゃんと現代史として教えることが大事だと思う。
その努力をマスコミはしているか。
それはジャーナリストの責務でもあると思う。

戦争が悪い、ということはもうわかったから。


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