考えたこと2

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辞めない会社
新入社員が早期退職することが問題になっている。
なぜかというと、採用難だからだ。
なかなか採れないのだから、定着率を上げることが大事になる。

長い間、大卒新入社員の3年離職率は35%くらいでほぼ同じ。
規模が大きくなると低い傾向にある。
やはり、辞めても補充がなかなかできないということが問題なのだ。

もちろん、規模が小さい企業は給料が安い傾向にあるから、それが不満だということも考えられる。
でも、今の日本で、正社員として働いて、絶対的に食えないということはあまりないと思う。
やはり小さい企業は異動ができず、人間関係が固定するのがしんどいのだ。

ぼくは早期退職の大きな部分は「人間関係」だと思う。

いくら嫌な上司や周りの人がいても、何年かで環境が変わると思えれば我慢できる。
ところが、一生これが続くと思うと我慢できない。
早めに辞めて違うところに行こうと思うだろう。

それと、今のキャリアの風潮も良くないのだと思う。
やりたことは何かとか、採用面接で聞いたりする。
そのために、何がしたいのかを事前に考えないといけない。
入ってみたら、そんなことは出来なかったりする。
それでも、周りの人たちとうまくやれれば、そんなもんかと思えるが、人間関係が悪いとダメだ。
「こんなはずじゃなかった」となる。

中には「志望動機」を聞かない企業もある。
賢い会社だと思う。
本当にごく一部の即戦力になるような学生以外は、志望動機など関係ないのだ。

話がそれたが、新入社員をつなぎとめておこうと思うと、結局は社内の人間関係をよくすることだと思う。
有り体に言えば、新入社員に親切にするということか。
仕事の説明を丁寧にするとか、メンターをつけるとか…。
すでにいろんな会社でやっているが、効果はあるのだろうか。

俺らはそういうやり方でやっていたから、お前もやれ、というのは最悪。
そういうやり方は通じない。
どうしても、そういうやり方でやろうという会社は「体育会系」を採用する。
その価値観はもう通じないとは思うが…。

やっぱり、ちゃんと新入社員と向き合って、話し合いをしないとダメなんだろうけど。
ぼくは大学で勤めていたとき、頭でっかちの若い職員たちの考え方にはついていけなかった。
それでも、聞く努力はしたが、彼らがどう思っていたのかはわからない。
まあ、民間でなく学校法人だから、辞めもしなかったが…。

新入社員の側にも問題はあると思う。
それでも、人手不足なら、使っていかないと仕方がない。

「わからないままほっておく力」というのを書いた。
読み返してみて、これは本当にそうだと思う。

結局、長期停滞で会社に余裕がないとダメなのかもしれない。
衣食足って礼節を知る、ということか…。



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