考えたこと2

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SFアニメ
前にも書いたかもしれないが、ぼくらが小学校の頃が日本のアニメが生まれた時代であり、その頃のアニメといえばSFアニメだった。

代表作はもちろん手塚治虫の「鉄腕アトム」。

同じ時期に、横山光輝の「鉄人28号」があった。
アトムが自らの意志を持ったロボットであったのに対して、鉄人はリモコンで操作されるものだった。
鉄人を操作するのは、正太郎少年で、たしか小学生で、半ズボンにネクタイをしていた。
実写ではやりにくいだろう…。

そして、「スーパージェッター」。
これはよくできたアニメだった。
本格的なタイムトラベルものであり、後で知ったが、筒井康隆や豊田有恒といったSF作家が脚本を書いていた由。
タイムマシンの名前が流星号というのもそれらしい。

手塚アニメでいうと、注射をすると身体が大きくなる「ビッグX」、地球の調査に来た宇宙人が動物に化ける「ワンダースリー」がある。
ワンダースリーのウサギのボッコ隊長の声は白石冬美だった。深夜放送に出るずっと前だ。

忘れてならないのが、平井和正原作の「エイトマン」。ちょっと暗い影のある探偵が主人公だった。エネルギーをタバコで摂るところが今ならあり得ない設定だろう。

タツノコプロの「宇宙エース」というのもあった。
指の先からリングを出して、投げるという技が印象的。

そして、石森章太郎の「サイボーグ009」。
これは、大人の鑑賞にもたえるものだったと思う。
小学校の映画会で見た、紅一点の003(フランソワ)の声は、ジュディオングだった。
9人のサイボーグ達は、赤ん坊あり、中国人のコックあり、インディアンあり、黒人あり…と国際的な設定だった。
9番目のサイボーグである、ジョーが日本人のレーサーという設定。
こないだやっていた、ファンタスティック・フォーという映画に似ているかもしれない。
火を吹くヤツも、力の強いヤツもいたなあ。

そこから先、仮面ライダーが出てきて、SFアニメは減少し、実写の活劇ものになっていった。

その流れが今まで続いていて、5人組の戦隊もの(ゴレンジャーが発祥)になっているのだと思う。
いまだに仮面ライダーなんとか、というのはテレビでやっているようだ。
もちろん、ウルトラマンはあるが、これは別格。

SFアニメはなんでなくなったんだろうか…。
科学に夢がなくなったのだろうか?

アトムも、鉄人も、スーパージェッターも、宇宙エースも、エイトマンも、サイボーグ009も…みんな正義の味方だった。
科学は善きもの、という思想があったと思う。

SFアニメが、怪獣やかぶり物が出てくる活劇化していったのはなぜなんだろうか…。

1960年代の後半あたりが最後ではないか。

70年代に入って、高度成長が終わり、実際に生活が豊かになると同時に、公害なども露わになり、科学が善きものという幻想が崩れてしまったのだろうか。

SFアニメが今でもあれば、理科離れは少しはマシだったかもしれない。



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