考えたこと2

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過ぎ去ってみないと…
学校ではもうすぐ学年末のテストが始まる。

ぼちぼち試験の日程が発表になるころで、「あー、また試験か」というぼやきの出る季節である。

ここ数日のうちに、期せずして二人の子供から同じことを言われて、同じことを答えた。
「オトナは試験がないから、楽や」ということである。

彼らには、学生時代がいかに自由で、楽しいものであるかがわかっていないのだ。

「オトナは試験はないけど、シンドイんや。オトナになったらわかる。」

そういえば、定期考査の時に、自分もそう思ったことはある。
口には出さなかったと思うが…。

たしかに、暗記科目の地理や歴史を覚えたり、英語の単語を覚えたり、漢字を覚えたり…しんどかったのは事実だ。
ワケのわからない数学の問題をやらされ、こんなものをやらなくても生きていくのに何の問題もない…と思ってみたり、山や川の名前を覚えて何になる…と思ったり、歴史などやってもしかたがない…と思ったりした。
今なら、それはマチガイだとわかるのだが…。

それでも、オトナになって仕事をしはじめたら、そのころの苦労など比較にならない…とぼくは思う。
納期に追われ、意に添わないこともやらねばならず、責任が伴い、できるまで帰れなかったりする。
そうなって、きっと、「学生時代は、よかったなあ…。」と思うに決まっているのだ。

でも、そういうことは過ぎ去ってみないとわからないのかもしれない。
自分自身も思ったし、今の子供たちも思っているのだから。

そんなことは他にもいっぱいある。

自分に対する期待や、夢を持つこと、やりたいことがたくさんあること、欲しいものがたくさんあること、利害関係のないトモダチ、純粋にやりたいと思うこと…。

オトナになることで、失うものがわからないのは、それがわかってしまったら、誰もがピーターパンのようにオトナになりたくなくなるからかもしれない。

過ぎ去ってみないとわからない…それでいいのだろう。

彼らも、いつかはそれを悟って、同じ言葉を繰り返すに違いない。



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