![]() |
2006.09.15 Friday
トランペット
昨日、ジャズのライブに行って、トランペットの演奏を聞いた。
トランペットというと、どうしてもニニ・ロッソの夜空のトランペットを思い出してしまう。 朗々と、高らかに吹く、というイメージが固定観念になっていた。 しかし、昨日聞いたトランペットは、本当に囁くようだった。 すごく哀愁があって、まるで喋っているようだ。 管楽器というと、サックスが一番に思い出される。 首からひもで吊して、さっそうと吹く。 吹いている姿も絵になるし、アルトでも、ソプラノでも格好がいい。 もともと、管楽器はリードのあるもの(サックスや木管楽器)の音が好きだった。 音に深みがある。 金管楽器は派手なブラスセクションの演奏ならいいが、ソロで聞くのはちょっと…という感じだった。 しかし、昨日のトランペットは違った。 本当に口で吹いているのがわかる。 唇で話しかけるように、演奏するのだ。 人間の口と、たった3つのピストンを操って、こすれるような音や丸い音、角の立った音…色々な音を自在に吹く。 誰が、あんな楽器を考えついたんだろうか。 トランペットの語源は「筒」だそうだが、筒をねじ曲げて、ピストンをつけて、先を広げ…素晴らしい発明だと思う。 この歳になって、そんなことに気づくとは、情けない。 トランペットが好きな人、すみませんでした。 |
![]() |