考えたこと2

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円と正方形
ある直径の円があるときに、それと同じ面積の正方形を作図することはできない、ということがわかるのに人類が何年かかったか、知ってます?(知るわけない)

なんと、2000年以上かかっている。

できない、ということが証明されたのが1882年とのこと。

アルキメデスが円周率を求めようとしたのが、紀元前200年ちょっとだから、2000年以上ということになる。

スゴイですね。

そんなこと、大体のところがわかったら、良しとしよう、という風に考える人ばかりなら、いまだにこの事はわかっていなかったかもしれない。

地道に考え続けた人たちがいた、ということが、スゴイことだと思ってしまう。

この事に関係した人たちがどれくらいいたのかは知らないが、多くの人たちが、人生のかなりの時間を割いて、この事を考えたのは間違いないだろう。

最終的な証明は、「円周率は超越数である」ということから導かれるとのこと。何のこっちゃわからないが、ここに行きつくまでに、大変な紆余曲折があったことと思う。超越数、というものを発見した人がいなければ、答えは出なかっただろうし…。

最近、こんなことにやたらと感心するようになった。

円と同じ面積の正方形が作図できない…、そんなことに2000年以上。

円と同じ面積の正方形を描くという問題は、小学生でも意味がわかる。
しかし、それが「できない」ことを証明するのに2000年以上かかっている。

人間の知恵というのは、素晴らしいものだと思う。

そういうことに感動を覚えるような人を育てるためにはどうしたらいいのか?

それを考えることが、理科離れをくい止める方法だと思う。



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