考えたこと2

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国連の気候変動報告書
WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の社説。
今回の国連の気候変動に関する報告書に関する記事の書き出しはすごい。

「8月の気だるい週末が開けた9日、世界は憂慮すべきニュースで目覚めた。気候の「黙示録」が間近に迫っており、その責めは人類が負い、世界経済を作り直さない限り、大混乱と死は避けられない。この門をくぐる者は、汝(なんじ)の罪を悔い改めよ。」

これだけ読むと、カーボンニュートラル推進かと思うが、これに続く文章は皮肉っぽい。

「これは、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が公表した最新報告書について伝える、地獄の責め苦のようなメディアの口調をやや誇張したにすぎない。IPCCは気候変動に関する最も有力な証拠を提供すると主張している科学者と政治家の集まりだ。天然ガスのストーブやこんろを使っているだけで、あなたがひどい人間だと非難される時代が来るのに備えるべきだ。」

アメリカにはWSJのような有力なメディアでも、カーボンニュートラル(CO2削減)に皮肉っぽい態度で接するものもある。
日本のように政府も含めて国連に言う事なら何でもOKとか、CO2削減一色にならないところが健全だと思う。

さらに、続けてこう書く。

「分厚い報告書をじっくり読むのは時間がかかるだろう。だが41ページにわたる「政策立案者向けの概要」を一読し、残りの部分に目を通すと、気候の神々のためにあなたの生命や、あるいは生活水準すら、犠牲にする正当な理由はないことが分かる。熱を帯びた表現はさておき、この報告書は2013年の前回報告書と比べてあまり目新しい内容を伝えておらず、その一部は前回ほど深刻なものではない。」

ぶっちゃけて言えば、前回の報告書からちょっとシリアスさが減ったということなのか。
ちゃんと、アメリカでは気候変動対策が我々の生活を犠牲にして成り立つ、ということが理解されている。
振り返って、日本ではまだまだそういう感覚はないだろう。
一般的な人々はCO2削減はいいことだから、やればいいと思っているように見える。

今やほとんどの人々が人間の活動が地球の気温に影響を及ぼしている、ということは了解していると思う。
CO2削減はいいことだと思う。
古来から火を使うのは人間だけと言われていて、その火がCO2を出すのだ。
人間だけが生命維持のため以外で、CO2を生み出している。
自然の中でも快適に生きるためには、エネルギーが要る。
そのエネルギーを使うことで、CO2は増えてきた。

しかし、その程度がどれくらいかということと、それが今後どうなるのか、というところの認識は難しい。
まして、それらが個人の生活にどれくらいのインパクトを与えるかについては、政府もはっきり言わないし、環境保護をうたっている人たちも言わない。
今や環境保護はビジネスになっているからだ。

前回の報告書から、最も大きな違いは、今回の報告書が温暖化と壊滅的な気象事象を直接結びつけていることらしい。
これにもWSJは懐疑的で、国連の息がかかっていない独立系の気象専門家のシュミレーションを待ちたい、と書いている。
結局気象変動で研究費が出たりするので、中立的な研究というのがしにくいのだろう。
結論ありきで、報告書を書いているかもしれないということだ。

前にも書いたように、サンゴ礁は減っていないし、シロクマは狩猟をやめて増えている。
統計的にはいろんなことが否定される。
2019年あたりにはぼくも温暖化の影響を心配したが、あれは都市部のヒートアイランド現象が大きかったのだろうと思っている。

何も温暖化を否定しているのではない。
地球環境保護をビジネスにすることに違和感を感じているのだ。
とりわけ、環境保護が最重要であり、強制的に規制しようという動きには本当に違和感を感じる。

資本主義の自由市場に任せて、今まで日本は頑張ってきた。
それで、エネルギーの使用は減ったし、GDPの割にはCO2の排出量は非常に少ない。
世界のたった3%だ。

2012年には12.7km/lだったガソリン車の燃費は、2018年には倍近い22.6km/lになったし、エアコンの消費電力は半分以下になった。
自由な開発が、そういうものを生み出してきたのだと思う。

そんなにあせらず、もう少し自由に任せてもいいのではないかとも思う。

こんな考えは間違っているのだろうか。






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