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2021.04.28 Wednesday
グレートバリアリーフ
グレートバリアリーフのサンゴ礁が温暖化でだめになっている、というのは有名な話。
えらいこっちゃなあ、と思っていた。 しかし、オーストラリアで長年にわたってサンゴ礁を研究してきた人が、グレートバリアリーフには何ら問題は見られないと書いているという。 ほんまかいな、と思ったのだが…。 記事によると、このグレートバリアリーフのサンゴ礁が危機だ、ということになって引き合いに出されるのが、サンゴ礁の成長率の図だ。 オーストラリア政府の研究機関である海洋科学研究所が1990年から2005年にかけて、成長率が年率1%で激減している、という報告をした。 このペースで減っていくと、2020年には1990年よりも30%低くなっているはずなのだが、調査すると間違いが見つかったという。 1990年以前のデータのほとんどは、大きくて古いサンゴの資料を使い、1990年から2005年のデータははるかに小さくて若いサンゴのデータだったらしい。 調べる対象を変えていたのだ。 その上、政府の海洋研究所は、2005年以降調査をしていないので、真偽の確かめようがないということ。 オーストラリア政府はグレートバリアリーフが危機だと主張していながら、その後何もしていない。 さらに、海水温が暖かくなるとサンゴ礁は白化する。 しかし、白化したサンゴ礁はたいてい速やかに復活するらしい。 この白化の写真は温暖化の証拠として見たことがある。 温暖化以外でも、サイクロンなどで白化は起こっているが、たいてい復活しているとのこと。 自然変動も大きいということだ。 そもそも、温暖化してもサンゴ礁が崩壊するとは思えないとも言っている。 世界で最もサンゴ礁が豊かな場所はマレーシア、インドネシア、パプアニューギニアなど海水温が高いところであり、もともとサンゴは多様な水温に適応するものらしい。 ということは、グレートバリアリーフのサンゴ礁が危機だと言うことは嘘だということになる。 著書の主張はまともなものに思える。 記事のもとになった本を書いた学者は勤めていた大学をクビになった。 この批判が原因らしい。 「「きちんと観測をして、データを公開し、互いに批判する」という科学のあるべきプロセスが、「サンゴ礁は危機にある」という御用科学に歪められ、腐っている」 どっちが本当なのか、オーストラリア政府ははっきりしてほしいものだ。 |
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