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2016.07.05 Tuesday
女子ヘルプデスク今昔物語
ITMediaというサイトで「女子ヘルプデスク今昔物語」という連載をやっている。
書いているのは鐙貴絵という人。 その前の連載の「女子ヘルプデスクのプロマネ修行奮戦記」というのもいくつか読んだが、面白い。 挿絵も面白くて、ちょっとハマってしまった。 この作者、かなりその世界に詳しい人だろうと思う。 ぼくは、今はなきシスアド初級(今はITパスポートという試験になった)を持っていた関係で、2004年の4月から3年ほど学校法人の教職員のコンピューターのお世話もしていたので、載っている事例を見てその当時のことを思い出す。 え、シスアド初級で?と驚く人もいるかもしれないが、それでも回りから見たら十分役に立つレベルなのだ。 もちろん、図書館にシステムを導入した経験のある人がいて、ネットワーク関係には詳しかったからできたのだが…。 そんな経験を思い出させる連載だ。 学校法人に行くと、ビックリするようなことがたくさんある。 ぼくが初めて学校法人の事務所に行った時、一番奥の机に座っている人がディスプレイの電源を入れず、そこにポストイットを貼っていたのにはホントに驚いた。 2004年でもそんな状態の人もいた。 ぼくのいた会社では、連絡手段はメールになって、もうFAXは減っていた。 ちょうどメールとFAXの端境期ではあったが…。 今の学生はLINEだ。 便利だから、もうメールがLINEに変わっている。 ゼミの連絡なども先生によってはLINEでやっているんだろう。 だから、宛先を指定するとか、題名を書く必要がない。 それがそのままこの記事の「チャット文化の新入社員、ビジネスメールに異常アリ!?」というところに出ている。 2014年当時、学生からのメールは、本文に「誰に送っているのか」という情報がないケースが多かった。 To、Cc、Bccの区別も定かではない(というより、Cc、Bccは使わない)。 先生も無頓着のケースも多く、そういうことを覚える必要がなかったんだろう。 あれからLINEはどんどん普及し、若い人の間ではメールを超えたんだと思う。 だから、ヘルプデスクも大変だ。 今やLINEで遅刻を申請する強者もいるという。 十数年前に必死でメールを覚えた中年の社員も、もうメールに慣れて、「新人はメールの使い方も知らんのか」という役回りになっている。 ITツールというのは次々と便利なものが出てくるから、ややこしい。 スマホで2000字を超える文字を通勤電車の中で打つ新人もいる。 ほんと、ヘルプデスクは大変だろうなあ。 それらのIT文化をどう取り込んでいくのか、そのあたりの問題意識もヘルプデスクから出てくるんだろう。 ヘルプデスクというのは地味な仕事だが、大事だと思う。 早速新しい記事が出たらメールが来るように設定した。楽しみだ。 |
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