考えたこと2

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夜空とありがたいこと
子供がもらってきた元素周期表というきれいなカラーのチャートを、古くなった日本地図の代わりに壁に貼っている。

財団法人科学技術広報財団というところが発売元になっている。発売といっても、ただでもらってきたものだが…。

水素から始まって、ヘリウム、リチウム…と続く表だ。
「水兵リーベぼくの船…」という語呂合わせを化学の時間に習ったのを思い出す。

歴代のノーベル賞受賞者の似顔絵とともに、「元素の存在比」というグラフがでている。

それによると、宇宙にある元素のうち、水素とヘリウムを合わせると、98%になるらしい。
どうやって決めたのかはわからないが、一番単純な(というと語弊があるが)元素である水素と、2番目に単純なヘリウムで宇宙は充ちているということになる。
ところが、地球の外側を被っている地殻の元素では、水素は1%にも満たない。
酸素が約50%と珪素(シリコン)が約25%で、アルミニウム、鉄、カルシウム…と続く。

要は、宇宙にある元素でいうと、「ほとんど無いもの」ばかりで、地球はできているということだ。

野球でいうと、イチローのような選手ばかりのチームであり、学校でいうと、生徒が全員アインシュタイン…というようなことだろう。

ありがたいことだ。

ありがたいというのは、文字通り、「有り難い」ということであり、「めったにない」ことだ。

いまだに、なぜ地球上に生命が誕生したのかはわからないが、その星に今、生まれて生きているということは、さらにありがたいことだと思う。

昔のギリシャの哲学者は、元素周期表も、宇宙にある元素の分布もわかっていなかったのに、「生きているのはありがたいことだから、善く生きなければイケナイ」と思ったらしい。

そのころの夜空は、本当の夜空だったろうから、きれいな月とたくさんの星が出ていただろう。

ギリシャ人はそれを見ていて、ありがたいことだと思ったのではないかと思う。

夜空には、人を謙虚にさせる力がある。
人里離れたところにキャンプなどに行って、真っ暗な中で夜空を見ると、ここに自分がいるという不思議さを感じる。

最近、夜空をよく見るようになったので、そんなことを思うようになった。

なんで最近夜空を見るのか…ということは、また明日。


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