考えたこと2

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経済学者の想定外
セカンドライフ…わかりますか?

定年後の第二の人生、という感じですよね?

ところが、最新の話題としては、リンデン・ラボというアメリカの会社がやっている、ネット上の架空世界が、セカンドライフという名前らしい。
(セカンドライフという世界、と言った方がよいか…)

若い人に、セカンドライフの事について教えてほしいと言われ、てっきり定年後の暮らしをどうするか…という事だと思い、殊勝な質問やな〜と思ったら、全くハズレだった。

そういえば、テレビでフランス大統領の選挙の時に、ネット上に各陣営が島を買って、そこで選挙運動している…というのを見た。
あれがセカンドライフだったらしい。

調べてみると、トヨタや日産、ホンダ、BMW、メルセデスなどの自動車メーカーが島を買って(土地はリンデン・ラボから買う)、そこで新型車のマーケティングをやっていたり、IBMが遠隔会議のテストをやったりしているようだ。

セカンドライフの中では、リンデン・ドルという通貨が流通しており、今では実際のドルに換えることもできるようになっているとのこと。

もうすぐ日本語版が出て、すでに東京タワーが開業しているらしい。

セカンドライフの中で、自分の分身(アバターという)に着せる服をデジタルで作って、売ってカネを儲ける…実体の無いところにお金が動く、究極のサービス業か…。

こんな経済活動を、今までの経済学者は誰も予想だにしなかったはずだ。
マルクスも、ケインズも、アダム・スミスも、天国でビックリしているはず。

調べてみて、本当に驚いた。
ここまで来たか…という感じ。

日本国内でも、モバゲー何とかという携帯専用のサービスがあって、その中ではモバゴールドという通貨が流通しているらしい。

このサイトでは、中に出てくる広告をクリックすると、モバゴールドがもらえる、というシステムになっているようで、新しいビジネスモデルとのこと。
mixiの携帯版+ゲームという事らしい。
中高生の間で、流行っていると書いてあった。

中に書かれている「日記」はほとんど短文というか、単語のものが多いようで、携帯コトバになっているようだ。

ここ数日、そんなことを調べていて、何となく気が重くなった…。

Googleやアマゾンのやっている事はまだわかる。
でも、架空世界に架空通貨…もうわからない。
どこまで実体経済から離れていくのか?

昔読んだ、「インターネットは空っぽの洞窟」という本を思い出した。

数年前から、インターネットは世界を変える、と言われていたが、あの時にこんな形で世界を変えるようになるとは、誰も思っていなかっただろう。

エライ世の中になってきた…。



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