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2012.07.15 Sunday
へいぜい
親父の口ぐせは「へいぜい」という言葉だった。
これは、通常、という意味だ。 へいぜいからやっておけば、いざという時に大丈夫、という風に使う。 この「へいぜい」という言葉、どういう漢字を書くのか。 調べてみると、「平生」という漢字を当てている。 常日頃、という意味と書いてある。 この平生はちゃんとした日本語のようだが、親父以外に使うのを聞いたことがない。 ひょっとしたら広島弁かと思っていた。 しかし、用例で、菊池寛の小説に出てきたところをみると、古い日本語だろうか。 関西弁で言うと、「つねから」というのが感じが近い。 「つねから」は「常から」で、普段から、という意味。 平生という漢字も初めて見た。 しかし、あの口ぐせを聞いていると、昭和ヒトケタで生まれた人は普通に使っていたような気がする。 なぜ平生という言葉が口ぐせだったのか。 残念ながら、それはわからない。 聞いておけばよかった。 |
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