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2023.10.09 Monday
テニスボールのリサイクル
今年の8月から9月にかけて、テニスの全米オープンが開催された。
ジョコビッチが優勝したのだが、この大会で使われたボールの数は約10万個だという。 125試合行われて、10万個だから、1試合あたり800個使われたことになる。 テニスボールの反発力がすぐに落ちるから、それだけ使わないといけないということだ。 缶に入ったテニスボールは加圧されていて、缶が開けられると周りの空気圧が下がり、ボールの空気圧も下がっていき、反発力が落ちる。 最高の状態でプレーするために、どんどん新しいボールが使われるので、10万個も必要になる。 加圧していないノンプレッシャーボールというのもあるが、大会などでは使われない。 中のゴムが多く、重いし、打球感が異なるからだ。 日経の記事によると、アメリカでは毎年1億2500万個のテニスボールが捨てられている。 普通のマッチなら、6ゲーム先取で1セット、3セットマッチもあれば5セットもある。 全米オープンの規程がどうなっているのかわからないが、10万個使うということは、かなり早めに新品に変えているのだろう。 全米オープンで使い終わったボールは売店で販売されたり、テニススクールに売ったりしているとのこと。 まあ、プロが思い切り打つのだから、ボールのヘタリも早いのだろう。 思い切って、ノンプレッシャーボールに変えたら長持ちするのではないか。 そのうち環境原理主義者たちが、そういう提案をしそうだ。 外側が消耗するのは仕方ないとして、空気が抜けるのを防ぐいい方法はないのだろうか。 加圧容器を使って、少しは復活させられるらしいが、最初の新品のレベルにはならないとのこと。 でも、緊迫感のあるテニスの試合のために、反発力の高いボールが必要ということなら、仕方ないのだろう。 一度ノンプレッシャーボールを使った試合を見てみたいと思う。 |
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