考えたこと2

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内定率
こないだも書いたが、今年の内定率の記事。
今度はリクルートがやっている内定率の調査結果だ。

いまだに、内定率の報道で家族からプレッシャーを受けているとか、自分はダメなのだと思っている就活生がいる。
就活に関わっている人間から見ると、ほとんどフェイクニュースのたぐいだと思うのだが…。

その中でも、この調査結果は数字はともかく担当者は罪の意識を感じているのだろう。
調査結果は68.5%だが、ちゃんと調査対象の内訳が書かれている。
それによると、

【調査対象】2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2022」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生8,737人(内訳:大学生7,262人/大学院生1,475人)
【調査方法】インターネット調査
【調査期間】2021年6月1日〜2日
【集計対象】大学生1,243人、大学院生418人(文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計)

となっている。

学部生だけを見ると、募集に応じてリクナビにモニター登録した学生が7262人。
その中で調査に協力した学生が1243人ということだ。
その協力者のなかでの就職内定率が68.5%という数字。
人数で言うと、1243人のうちの851人ということになる。

もともと7262人いて、調査に協力した人が1243人ということだから、調査に対する協力率が17%。
残りの83%の学生は、なぜ調査に協力しなかったのか、ということだ。
単に登録しただけという無関心層もいただろうが、多めに見積もって協力しなかった学生の半分が(不本意な)内定を得ているとすると3010人。
3010人と調査でわかった学生の851人を足して3861人。
これは母集団の7262人の53%になる。

つまり、「多めに見積もっても全体の53%」という数字が出てくる。
リクルートの担当者もそういうことがわかっているから、ちゃんと数字を載せているのだ。
分かる人は、分かってくれと思っているのかもしれない。
明らかに調査対象の集団が、母集団を表しているとは思えないからだ。

他の会社は調査の方法がわからなかったりして、非常に不親切。
だいたい、就職ナビの会社の数字が高く出るのはいつものこと。
就活が早期化している、ということを言いたいのだろうが、内定率という数字そのものが独り歩きしてしまうことはわかっているだろう。
それでどれほどの学生が無用な焦りを感じているか。

せめて、内定率の数字そのものは不正確で、前年比の動きに意味がある、くらいのことはプレスリリースに注意書きで書くべきだ。







| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) |

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