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2021.06.27 Sunday
宇宙戦艦ヤマト2202
2週間かけて宇宙戦艦ヤマトの2202版を見た。
今回は滅びの美学。 結局は地球は救われるのだが、長いストーリーの中で何度も旧日本海軍を模したセンチメンタルな場面の連続だ。 これでもか、これでもかとそういう場面が続く。 このアニメでは宇宙は海なのだ。 よく考えたら、歴代のヤマトの艦長が沖田、土方という新選組からとった名前なのも、滅びの美学を表している。 今回は今まで宿敵だったガミラスと地球は同盟を結んでいる。 新たな敵は人工生命であるヒューマノイドの帝国。 ガトランティスという。 地球軍の最新鋭の戦艦はAIが動かしており、人間はほとんどいない。 AIは負ける戦いはすぐに退却する。 地球人類が生き延びることが目標。 そういう合理的な戦局判断をする。 しかし、人間は感情の生き物だし、結局はAIには従わない。 いかにも日本人という感じ。 そうやって、味方は一人も死なないという作戦を感情に任せて立て、結局はたくさんの人を死なせたのが戦時中の日本軍。 コロナの対応を見ていても、ゼロコロナとか言っていて、結局は思考形態は同じだ。 科学が嫌いなのだろう。 「引き金をひかない」という選択は、実際の戦争中にはないだろう。 ドラマの中だからできる。 そういうセンチメンタルさが昭和の人たちには受けるのだと思う。 しかし、コロナ禍の中でこれを見ると、ちょっと辟易としてしまう。 平時に見たら、それなりにいいところもあるのだろうが…。 このアニメ、いつまで続けるのだろう。 ホームページを見ると、2202のあと2205も前編は作られているようだ。 コアなファンがいるのだろう。 こういうセンチメンタルさは日本人の琴線に触れる。 しかし、どう見ても戦争賛美のアニメなのに、世にいうリベラルな人たちから、クレームはつかないのだろうか。 でも、また2205を見るんだろうなあ。 |
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