考えたこと2

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アップルカー
アップルカーというのは、アップルが開発しているという電気自動車のことだ。
それについて、立教大学ビジネススクールの田中道昭教授が書いた記事を読んだ。
この人は「アップルカーは3年以内に自動車業界を根本から変える 移動手段はライフスタイルに変わる」ということを言いたいようだが、本当にそんなことが起こるのだろうか。

ぼくは自動車業界の端っこで25年働いたが、ここに書いてあるほどクルマは単純なものではないと思う。
この人の言っている「クルマ」というのが、都市部で買い物や近くの通勤に使う程度の利用だけなら、あり得るとは思う。
でも、普通のクルマなら、3年という時間ではとても無理だろう。

この人は最終学歴がシカゴ大学のMBA。
日本の大学は上智大学で文学部。
金融畑がメインで証券会社や投資銀行のマネージングディレクターを歴任という経歴。
WBSのコメンテーターもしている。
しかし、自動車業界など関係ないし、金融以外の実業の世界も知らないと思う。

ゴルフカートに毛が生えたようなクルマなら、3年以内にアップルが作れるかもしれない。
でも、そんなものは所詮おもちゃのようなもので、ごく一部でしか使われないだろう。

もちろん、この人の言っているコンセプトは間違っていないとは思うが、ぼくはアップルはホビーマシンの会社だと思う。
あくまで趣味の世界であって、その意味ではすばらしい。
ただ、それも全部がアップルでなければ成立しないものもたくさんある。

iPhoneを使うのなら、Macを使うほうがいい。
Appleの音楽配信サービスを使い、アップルの経済圏に入れば快適だと思う。
でも、それはあくまでホビーの領域だ。

お絵かきや音楽など、プロフェッショナルなものもあるが、あくまでエンタメ系だ。
実際にビジネスに使うのなら、規模の経済も含んで、アップルには至らないところがたくさんある。
残念ながら、所詮はホビーマシンなのだと思う。

彼は、アップルカーは、CASEを実現するという。

「次世代自動車の4つの潮流である「CASE」全体を推進するものであろう、ということです。すなわち、Connected、Autonomous、Shared & Service、Electric。スマート化、自動運転、シェア化・サービス化、電動化です。」

たしかに、CASEは自動車業界にいずれ起こる事態だろう。

でも、ぼくはそのキープレイヤーは少なくともアップルではないと思う。

クルマは命を載せて走っているのだから。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:29 | comments(0) | trackbacks(0) |

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