考えたこと2

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ハイブリッド車
世界でハイブリッド車をたくさん作っている国は日本だけだろう。
それだけ技術がある、ということだ。

フォルクスワーゲンを筆頭にした欧州勢はディーゼルエンジンに賭けて失敗した。
燃費の虚偽をしてしまったからだ。
もともと大気汚染という意味ではスジが悪かったディーゼルエンジンが悪者になると、欧州勢は一気に未来をピュアEV車に乗り換えた。

アメリカにはテスラというピュアEV専門のメーカーがいる。
車という製品を電気で作り変えよう、という感じだ。
ただ、ここも影響力はあるものの、そんなに車を作れない。
フォードもGMもまだまだ従来のガソリン車がメインだ。
でも、未来はハイブリッドではなく、ピュアEVにしている。

電気自動車、と巷で言われているのはピュアEVのことが多い。
エンジンを併用している車は、未来には存在しないと言いたげな規制や、威勢のいい言葉が出てくる。
地球温暖化も見方にして、まるでピュアEVでなければならない、という感じだ。

2040年にはエンジンをなくす、という方針は多くのメーカーが言っているが、本当にできるのだろうか。
今や石油の輸出国になったアメリカも、そちらに舵を切るのだろうか。
だんだんと現実味を帯びてくるピュアEVだが、問題もたくさんある。

一つはバッテリーの問題。
リチウムという希少金属を使う限り、コストアップは避けられない。
電池だけで走るとなると、大きなバッテリーが必要になるからだ。

さらに、リチウム電池の製造時に出るCO2も考えなければならない。
もう一つ、今の日本なら原発がたくさん止まっていて、電気は火力で作っているから、その電気を使うのならあまり意味がない。
クルマに乗るときにCO2は出さなくても、充電のための電気をつくるのにCO2を出しているからだ。

もう一つはインフラの問題。
電気ステーションを作っても、1回の充電に時間がかかる。
車庫があって家庭で夜間に充電するのならいいが、遠出したり、夜間充電できないクルマはスタンドに行かないといけない。
現在ピュアEVに乗っている人たちも、次は買わないというアンケートが多いらしい。
それは主に充電に時間がかかるとか、電気スタンドが少なく混んでいるとか、家から遠いとか、遠出したら不安だとか、そういう理由になる。
要は駐車時に充電できない人はEVなどまだまだ不便だということだ。

お隣の中国は電気自動車に最も熱心。
バッテリーをたくさん作っているし、共産党が号令をかければ一気に進むという特性もある。
それでも、一気に今のガソリンエンジンを使う車並みにはできないだろう。

もちろん技術革新もあるだろうし、そもそも自家用車がそんなに要るのか、という問題もある。
ライドシェアなどが、増えてくるという面もあるだろう。
でも、そうなればなるほどインフラの問題は大きくなるのだ。

エンジンがメインのハイブリッドや、モーターがメインのハイブリッドなど、日本にはいろんなハイブリッドがある。
エンジンのサプライチェーンを活かしたやり方だ。
マツダはローターリーエンジンを発電用に使うという。
今の技術がいつまで続くのか、どこでブレイクスルーするのか、社会がどうなるのかなど、未確定の変数だらけだ。 

しかし、今は日本の強みを活かして、いろんなハイブリッド車を作るというのもアリだと思う。

今の脱炭素、カーボンゼロとか、環境保護原理主義の人たちを見ていると、効率や経済を度外視してピュアEVに代表される「グリーン」なものに走っているような気がする。
ピュアEVはグリーンのアイコンになってしまった。

でも、それはハイブリッドを作れない国が、負け惜しみで言っているようにも見える。

それに乗ってはいけないだろう。
アメリカだって、本気でやっているのではないはずだ。
石油メジャーがいるのだから。

カージャーナリストの記事でこういう締めくくりがあった。

「得意だったICE(エンジン車)や金を稼げるITで、欧州企業は惨敗が続いた。ゲームチェンジャーはもうBEV(ピュアEV)しかない。しかしLiB(リチウムバッテリー)は中国、韓国、日本のアジア勢に握られている。なりふり構わずこの3国からいろいろなものを盗もうとしているのが現在のEUである。こうした行為のすべては、「地球温暖化防止」という水戸黄門さま印籠のごときひと言で浄化できるからEUは笑いが止まらないのだ。」

ぼくもそう思う。







| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 17:28 | comments(0) | trackbacks(0) |

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