考えたこと2

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就活終盤戦?
最近の日経はひどい記事が多い。
今日の就活終盤戦というネット配信の記事はちょっとひどすぎると思う。

見出しが「就活終盤戦、内定ゼロに募る不安 燃え尽き症候群も」というもの。
この記事は日経傘下のディスコという就職支援の会社が、自社の就活サイトを使っている学生にアンケートを取って、そこから出した内定率70%という数字を使っている。
あまりにも数字に対するリテラシーがなさすぎるのだ。

前にも書いたことがあるが、就職支援のサイトの数字など本当にいい加減なものだ。
約50万人いる学年のうちのたった1000人ほどの結果。
それも、就活サイトを利用して、任意に提出させるもの。
要は対象は就活熱心層ということになる。

なかでも、熱心に就活をやって、内定をとった人にはインセンティブがあるが、内定がない人には全くインセンティブがない。
そんな統計を堂々と出すほうが間違っている。
こんなの実際の数字より高い数字が出るに決まっている。
嘘だと思うのなら、大学の就職担当に聞いてみればいいのだ。
おそらく、今の内定率が7割と言っている大学など皆無だと思う。

その数字に踊らされて、どれほどの就活生が泣いているか、わかっているのか。
この数字を出す意味は、6月が過ぎたから、次の年度の就活サイトに企業側に早く契約してくれ、ということだと思う。
せめて、この70%の数字自体に意味はなく、前年比で上下を見るもの、くらいの注釈を入れるべきだと思う。
実際、ディスコの担当者だって、この数字が間違っているということはわかっているはず。

記事の中では「持ち駒ゼロ」「燃え尽き症候群」というような言葉が並ぶ。
それを煽っているのだ。
コロナといい、今回の就活記事といい、今のマスコミは意図的か単なるバカかはわからないが、数字のリテラシーがなさすぎだ。

こないだから、そういう記事を見て、心配になったという学生の相談が何件かあった。
日本人は新聞やテレビを信じている率が世界一というが、本当にそのとおりだ。

「内定率の絶対値にはあまり意味はなくて、それが前年より上がったか、下がったかを見るためのものだから、50%や70%などあるはずがない」と答えている。
母集団をよく見ること、たった1000人ほどやろ、と続ける。
そこでやっと、そうですよね、という声が出る。

日経の電子版は就活の記事が多くて助かっているが、この記事はデスクがボツにすべき記事だ。

明らかに子会社の利益誘導のための記事なのだから。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) |

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