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2021.05.26 Wednesday
学生時代に頑張ったこと
通称「ガクチカ」と呼ばれる。
「学生時代に最も力を入れて頑張ったこと」という、就職活動で定番の質問。 エントリーシート(事前に提出する書類)でも聞かれることが多い。 もちろん、面接でもよく聞かれる。 リクルートが発案したコンピテンシー採用で、重視されるものだ。 ガクチカはどう書けばいいのか?という質問もよくある。 まずは文字通り、自分で一番時間や精力をかけて、取り組んだことを書くということになる。 多いのが、アルバイトに力を入れたということだが、これは「ありきたり」になると思う学生も多く、意図的に避ける学生もいる。 また、ありきたりのことでも書いていいのか?という質問はよくある。 見る側に立つと、学生が一番頑張ったことは勉強ではないのか、という意見もある。 しかし、今の文系学生ではそこは難しい。 勉強を重視するのなら、企業の方も何を学んだかを問うべきで、そこが「全学部全学科」というような求人票を出しているのもオカシイことになる。 だから、「学業以外に力を入れて頑張ったこと」というような聞き方をするときもある。 要は、内容は何でもいいのだ。 だから、ありきたりなものでもかまわない。 ぼくは当初アルバイト反対派だったが、今は何でもいいと思っている。 対象が何でもいいのは、その事実が重要ではないからだ。 たとえば、アルバイトを頑張ったとして、そのアルバイト先での行動を羅列してもあまり評価されない。 なぜかというと、「なぜ」力を入れて頑張ったのか?ということが抜けているからだ。 マイナビの講師も言っていたが、経済的理由は始めた理由でしかない。 自分で稼いで自由に使えるお金が欲しいとか、何かを買いたいとかいうのは、アルバイトをした理由であって、なぜ力を入れて頑張ったのか、という答えではない。 ここらへんが難しいところだ。 アルバイトをやっている間に、その店が好きになったとか、周りの人たちにお世話になったとか、店の課題を見つけてこれは自分で解決したいと思ったとか、いろいろ「力を入れて頑張った」理由はあるはず。 そこにその人の価値観が現れる、というのがこの質問をする理由になる。 この学生はどこに価値を見出して、やりがいを感じるのか、ということだ。 人事の方も、厳密にそれを問うているわけでないし、その事をわかっていない人事もいると思う。 しかし、その学生の価値観みたいなものが出ていると、やっぱりこの学生に会って話を聞いてみたいと思うだろう。 それがだいたいの人事が見ていることだ。 だから、過去を振り返って、自身を持って「私はこれを頑張ってきた」と言えることを見つけることが大事。 これがガクチカのコツだ。 |
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