考えたこと2

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学生運動
ツイッターで大笑いした写真があった。
これは「マルクス主義学生同盟<中核派>東京大学支部」が発行しているビラ。
「決戦」という名前のアジビラ(アジテーションのためのビラ)である。

その見出しが、「「大学改革」に意義あり!」というもの。
最初は意味がわからなかったが、キャプションに「意味が逆なのではないか」と書いてあって、ようやく笑えた。

作者の意図は、「大学改革」に異議あり!という意味。
要は「大学改革」などするな、ということなのだろう。
小見出しに、「総長選考に際して、すべての東大生に訴える!」と書いている。

昔の学生運動家が見たら、泣くだろうなあ。
ぼくらの頃は、結構なインテリがこういう活動をしていた時代の終わりくらいだった。
こんな誤字のビラを出したら、それこそゲバ棒で粛清されたかもしれない。

ぼくが入学した昭和50年には、まだヘルメットをかぶり、タオルで顔を隠して、サングラスをした、みるからに「学生運動家」という人たちがキャンパスをうろうろしていた。
その当時は、教室に入ってくることもあった。
中核と革マルが争っていて、時々はアジトを襲い、殺しあいもやっていた。
いわゆる「内ゲバ」というやつだ。
しかし、もう時代は終わりかけていた。

当然、ビラも立て看板も手書きの文字だった。
ビラは、ガリ版で作っていたのだと思う。
特徴的な右下がりの文字で、びっしり書いていた。
立て看も懐かしい。

ウかんむりにRと書いて「寮」とか、食へんにKと書いて「館」とか、木へんに又と書いて「権」とか、何となく周りの文脈から推定がつくような漢字をよく見た。

調べてみると今では「ゲバ文字」というらしい。
文化大革命と同じ時期だったので、毛沢東が作った簡体字のような使い方をしている。
画数の多い部分を「X」で代用するというようなものもあったらしい。

あれから40年ほど。
アジビラの字を間違えるほど、学生運動家の質も下がったということか。
たしかに、息子が学生だったころに「学生運動って知ってるか?」と聞いたら、「休み時間にやる体操のことか?」と言われたのを思い出す。

チャーチルが言ったといわれている「二十歳までに共産主義にかぶれない者は情熱が足りないが、二十歳を過ぎて共産主義にかぶれている者は知能が足りない。」という言葉を思い出す。

天下の東大がこれだからなあ。
ワープロの誤変換のせいなのだが…。

何となく複雑な気持ちになる。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

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