考えたこと2

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ベトナムの留学生
ベトナムの留学生が相談に来た。
日本で就職したいという希望。
自分の学科特性を生かした仕事の求人はないか?という質問だった。

日本の文系新卒は、自分の学んだ学科や学部の特性と結びついたような求人はない、と説明すると驚かれた。

「え、せっかく学んだのに、それを活かせないのか?」
「日本の文系新卒の求人は全学部・全学科が対象になる」
「ベトナムとは違う」
「おそらく、そちらのほうが国際標準だと思うが、日本の新卒採用はそうなっている」

説明をしたが、納得できないという顔だった。
この留学生の疑問は、そのうち日本の学生も持つだろうと思う。

すでに理系の方は国際標準に近い。
学んだことを活かす、という観点で会社を選ぶ学生も多いし、選ぶ方も学科特性を考えている。
それが普通なのだろう。

企業の人事は、新卒に関しては一般的な文系のスキル以外は必要ない、と思っている。
中途採用なら、そこは気にすると思う。
前職の仕事内容が評価される、ということだ。

日本の文系の新卒は、そこが欠けている。
だから、大学の勉強などどうでもいいということになる。
気にされるとしたら、大学の名前だろう。

実際筆記試験で問われるのは、小学校から高校1年くらいの知識。
国語、算数、数学がその内容。
名実ともに、大学で学んだことなど関係ない。

こんな状態で、30年以上やってきたのは不思議だ。

リクルートが出来るまでは、人事が学部・学科を回って求人していたはず。
その時は、一応訪問先は決めていたのだと思う。

リクルートがはがきを使って、求人を合理化した。
その後、インターネット求人になって、今の形態になった。

結局、大学と企業が分離してしまったのだろう。

ワリを食ったのは、学生なのかもしれない。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) |

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