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2020.07.24 Friday
漢字比率
エントリーシートを書く学生でよくあるのは、漢字が多すぎること。
漢字でできた言葉は、意味が広くて、言いたいことが具体的でなくなる。 自己PRを書くときには、「協調性があります」というより、「回りを気遣って、みんなと仕事をすることができます」と言ったほうがイメージしやすい。 読み手がいかに具体的にイメージできるかが重要になる。 ナントカ性とか、ナントカ力というのは、便利だが抽象的なので、結局何が言いたいのかわからない。 字数を制限されていると、どうしても漢字を使って圧縮したくなる気持ちはわかる。 ある程度は仕方ないが、漢字で意味を圧縮すると、イメージできなくなって伝わりにくくなる。 そうすると、落選率が上がる。 ワープロの弊害もある。 何でも漢字にしようとする。 最近のはマシになったが、以前のはひどかった。 と思って調べたら、3年前にも同じことを書いていた。 ありがとうございます、というのを「有難う御座います」とか打つのはよく見る。 ワープロでなければ、まず書かないだろう。 その類の間違いだ。 漢字の比率は20%台あたりが、読みやすい。 そういうことを心がけるだけで、だいぶ読みやすい文章が書けるようになる。 大和言葉が本来の日本語だ。 漢語が増えると、意味が抽象化してしまう。 作文の授業がなくなって、書くことが減った上に、漢字の予測変換などの支援機能が増えて、考えなくても文章が綴れるようになった。 ノートも写真で済ます。 文章を書くのがどんどん難しくなっているような気がする。 |
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