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2017.12.05 Tuesday
おかしな世の中
銀行業界が大幅に人や仕事を減らすという。
みずほ銀行は1万9千人の人員削減。 三菱UFJと三井住友が9500人、4500人の業務量削減とのこと。 みずほはダイレクトに人員削減と言っているが、三菱UFJも三井住友も業務量を削減して、人員も減らしたいのだろう。 要はメガバンク関連で3万人の雇用が失われる、ということだ。 地銀、信金、信組は言うに及ばない。 いずこも経営統合などの話がありそうだ。 金融庁は多すぎるというメッセージを出しているし、潰れざるを得ないのだろう。 もちろん、まだまだ実際に潰れてはいないが…。 国内は低成長で、利益が出ないから海外にシフトするとか、フィンテックに押されて合理化をせざるを得ないとか、そもそもお金が無国籍になって手数料が要らなくなるとか、いろんなことが言われている。 そのどれもがある程度は当たっている。 日本は日銀がマイナス金利までして、市場にお金をばらまきまくっても、インフレにならない。 国内に投資するところがないからだ。 見つけることができないということもある。 国内企業も余ったお金を海外に回す。 工場を作ったり、用地買収をしたりするのは海外だ。 国内の市場は人口減少で縮小する。 おまけに財政はやばい状態だから、先を不安視して国民がお金を使わない。 貯蓄に走っているのだ。 年金や医療の体制が、これから先どんどん苦しくなることを政治家はだれも言わない。 2025年に団塊の世代が後期高齢者になったら、急激に医療費は増加する。 それがわかっているのに、野党すら何も言わない。 まだ自民党の方がましだ。 お金は経済の血液だというが、それが回っていないのだ。 だから、成長率も低い。 GDPの600兆円など、どうやって達成するのか。 規制を緩和して、新しい産業を起こしやすくするような手を打つしかないと思う。 経済が上向けば、いろんなことがいい方向に向かう。 そう思うのは、高度成長を経てきたぼくらの悪い癖なんだろうか。 それとも、一歩下がって、現実を直視することか。 マスコミも、あと7,8年で財政が大変になることはわかっているのに、なぜ言わないんだろう。 戦後のシステムが劣化しているのだ。 もう一度スクラップ&ビルドしないといけないと思う。 残された時間はそんなにないと思う。 |
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