考えたこと2

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シビック
シビックは、1970年代当時、世界で一番厳しいカリフォルニアの燃費規制を通ったクルマとして有名だ。
新しく開発したCVCCエンジンを使い、無理だと思われていた規制をクリアし、ホンダの躍進の元になった車。

アメリカで売れたシビックは、ホンダの世界戦略車になって、ワイドボディーになり日本では2010年に発売が終わっていた。
それが今年復活する。
CIVIC typeRというモデル。ヨーロッパのニュルブルクリンクというサーキットで、市販FF最速タイムを出した。

ボルボ・カーが電動自動車の宣言をしたり、フランス政府が電気自動車化すると宣言したり、世の中は電気自動車に向かう動き。
日本のメーカーはまだまだ様子を見ている。
経産省がぶち上げた燃料電池のせいもあるだろう。
水素社会とかいって、燃料電池にシフトした。
しかし、予想よりも充電電池の性能が上がり、充分に車に使えるようになってきた。

そのさなかに、シビックtypeRという選択。
実際、充電電池の航続距離を考えると、まだまだインフラが整わず、それだけのEVを作るための準備もできていない。
電気自動車で先行している日産でさえ、ガソリンエンジンの熱効率を上げて、電気自動車の発電に使おうとしている。
まだまだガソリンスタンドを使って、補助的にでも航続距離を伸ばす仕組みを作らないと、今のエンジンを簡単にはやめられないということだ。

それでも、時代は「速い車」に向かってはいない。
「エコな車」、「安全な車」が求められている。
それに反して、出てきたのがシビックだ。

ワンボックスや軽自動車が全盛の時代に、敢えて車高の低い「走る車」を出す。
どの程度売れるのかわからない。
それでも、敢えて出すところがホンダらしい。

今の中高年は、まだまだクルマというものにカリスマを感じていた世代。
家族が巣立って、もうこれで最後のクルマだと思って、もう一度…、と思う人がどれくらいいるかだ。
若い人は、このシビックを選ばないだろう。
買うとしたら、昔のシビックを知っている人だと思う。

このマーケティングが吉と出るか、凶と出るか…。

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