考えたこと2

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パイン缶
小さい頃、パインの缶詰はごちそうだった。
どれくらい高かったのかは知らない。
あの緑色の缶詰を開けて、パインを食べるのはめったになかった。

桃の缶詰もそうだった。
黄色の桃や白い桃を切ってもらって、ガラスの容器に入れて食べていた。
夏はああいうのが食後に出てくると、特別だった。

今でもフルーツの缶詰はあるが、あまり特別という感じはない。
それよりも、生のフルーツが増えたからだろう。
いつごろからだろうか。

そういえば、サケ缶もあまり食べなくなった。
昔はサケ缶に入っている骨が食べたかったものだ。
人間の脊椎みたいな骨が、噛んで食べられる。
今缶詰といえば、もっぱらプルトップのツナ缶あたりだ。

長男がまだまだ小さい頃、実家に行ってパイン缶を食べた。
よほど美味しかったらしく、表情が変わった。
あの顔はよく覚えている。
本人が覚えているかどうかはわからない。

それからしばらく、実家に行くとパイン缶が出た。
今は生のパインを切ったものがパックで売られていたりする。
パイン缶は人気がなくなった。
保存の技術がいろいろできたから、缶詰にしなくてもよくなったということか。

人は生まれて初めて食べるものを食べて、味を知る。
小さい頃はそういう体験の連続だ。
パイン缶を「おいしい」と思った感覚は、大きくなるにつれて、どっかにいってしまう。

ぼくも小さい頃、フルーツの缶詰やバナナを食べて、そういう思いをしたはず。

年をとって、あの感覚を思い出せれば、晩年は味気ないものにはならないかもしれない。

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