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2011.06.26 Sunday
ユーザーフレンドリー
クルマというもの、だいぶ昔と違う。
ぼくらが免許を取ったときは、まだまだパワーステアリングは高級車のものだった。 もちろん、ミッションはマニュアル。当時のオートマチックはまだ数%だった。 このパワステとミッションの違いは大きい。 今はパワステで止まったままでもハンドルはぐるぐる回せるし、バックや坂道発進でもアクセルを踏むだけでよい。 そのおかげで、車庫入れや縦列はかなり楽になった。 以前は、ギアをバックに入れ、クラッチをつなぎ、ゆっくり動きながらハンドルを思い切り回していた。 止まったままでは重くて回せない。 集中しないといけないのは、両足のコントロールとハンドルを切る量、クラッチを切ってブレーキを踏むタイミングだ。 ところが、今のクルマは楽になった。 止まったままハンドルは回せるし、使うのは右足だけでよくなった。 余計なことに神経を使わず、運転に集中できる。 これをユーザーフレンドリーという。 クルマはずいぶんユーザーフレンドリーになった。 パワステとオートマチックはその代表的なもの。 まだある。 EFIという技術のおかげで、チョークがなくなった。 昔は、冬の寒い時のエンジン始動のときは、チョークのレバーを引いて、ガソリンをたくさん送ってやる必要があった。 そんなことも不要になり、何も考えずにキーを回すだけでエンジンがかかる。 エンジンをかけるときに、アクセルの踏み加減を調整する必要もなくなった。 そのうえ、ナビをつければ、知らないところでも指示通り運転すれば近くまで行ける。 ずいぶん、楽になった。 これこそ、ユーザーフレンドリー。 今、免許を取る人はラッキーだ。 しかし、ぼくは昔の手のかかるクルマも何となく捨てがたい気がする…。 |
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