考えたこと2

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宗教
宗教という言葉は日本人にはあまりなじみがないと思う。

特に友人どうしでは、宗教についての会話などほとんどない。
宗教がタブーでさえなく、話題にならないだけだ。

日本人は無宗教だとか、生まれたときは神道で死ぬときは仏教だとか、いろんなことが言われているが、みんなそんなことも全く気にしていない。

ぼくは、漠然と、神さんはいるだろうと思っている。
これを宗教心と言えるかどうかはわからない。

世界の戦争のかなり大きな部分は宗教戦争だ。
パレスチナとイスラエルの戦いも、現代の宗教戦争と言えるだろう。

日本人は宗教に関して鈍感だから、宗教上の対立ということがわからない。
そんな細かいこと、気にせんかったらええやん、というような本音がある。

パレスチナとイスラエルの争いも、ええ加減なとこで手打ちしたらええのんちゃう、というような本音がきっとある。
みんな仲ようしいや、といって半々で住んだらどうか、というような気分。
だから、国際的な和解の立役者にはなれない。
何でそんなしょうもないことでいがみ合ってんねん、と思ってしまっては本腰が入らない。

実際は彼らにとっては、「しょうもないこと」などではないし、命をかけて戦うべき価値があるものなのだろう。

だから、日本人は世界では珍しい部類の民族になるだろう。

しかし、山本七平は実際には日本には日本教がある、といった。
日本人は気づいていないが、我々にも宗教がある。
たとえば、犬を食べるということは禁忌である。
どこかに、日本人は「彼らは犬を食べる」という理由で、かつて民族差別を行った、と書いてあった。

日本人にとっては、宗教というのは難しい。

本当に難しいのは、宗教があることを認識せず、宗教がないと思っているのに、実際は宗教があることだろう。

これから本当にグローバル化していくのに、これはいつか認識せざるをえないと思う。


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