考えたこと2

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入社時の上司
書いたことがあると思うが、入社時の上司というのは大事だと思う。

ぼくはそれに恵まれたと思っている。
今日宴会に呼ばれて行ったら、その人が来ていた。
もう70過ぎだが、ちょっと頭が寂しくなったことを除けば、元気で昔のままだった。

「おお、元気そうやな」と会って一番に声をかけられた。

ぼくが会社を辞めたときには、もう定年していたが、覚えていたのか。

興がのって、宴会の終盤に、その人が言った言葉。

仕事は自分のやりたいようにやらんといかん。楽しくやらんといかん。
昔はそういうことができた時代だった。それには感謝しないといかん。

だいたい、そんな意味だったと思う。
今日は酔っ払ったので、定かではないが、ぼくにはそう聞こえた。

今はシルバークラスとかいう、生涯教育の教室に通っているらしい。

人と人の出会いはほとんど偶然である。
でも、その偶然に支配されることはたくさんある。
もちろん、振り返って、そう思うだけだ。
出会ったときは、どんなふうになるかなどわからない。

でも、ぼくが入社した時、課長は仕事は楽しくせないかん、ということを教えてくれた。

海外の文献の翻訳の宿題が出て、期限までにできなかったら5000円、と言われ、結局それを支払った。
今の若い人なら、どうして5000円払わないといけないのか、と反論することもあるだろう。
でも、そんなことは、全く思わなかった。
仕事というものはそういうものだ、と思っていた。
それでいいのだ。
その金は課の宴会に使われた。

課長が血液型に凝って、みんなの血液型を当時の名簿に書いていた。
ぼくが入った時には、血液型を聞かれ、それで会社というところは血液型を重視するのか、と思った。
今なら個人情報だ、といって訴えることができる。
でも、そんなことは考えなかった。
仕事というものは、そういうものだと思っていたからだ。

5時を過ぎて課長に電話がかかってきたら、雀荘に電話をしたこともあった。
昼間に何かコソコソと電話していたら、たいがい麻雀の相談だ。
会社の近くの店でよく卓を囲んでいた。

そういう課長だった。

その人に会っていなかったら、どうなっていたかはわからない。

人生は一度に二回の経験はできないから、それは仕方がない。

でも、ぼくはいい出会いだったと思う。

そういう運命に感謝しないといけない。



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