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2005.10.21 Friday
標準語を話せる?
東京に出張している。
パソコンを持って行ったら、ホテルにインターネットの回線が来ていて、そこにつなぐとつながってしまう。 便利な世の中になった・・・と言ったらいいのか。 根っからの関西人で、残念ながら東京にはあまりなじみがない。 生まれて初めて東京に行ったのは、高校1年か2年の夏休みだったと思う。 以前ここに書いた、「何げないひと言」のK君と、江ノ島に行こう、ということで東京に行った。(彼とは高校は別々だったが、なんで行こうということになったのか、定かではない) どこに泊まったのかも覚えていない。お互いに親戚のところに泊まったのかもしれない。僕は千葉に親戚がいたので、そこに泊まったような気がする・・・。 そのときに、初めて東京タワーに行ったはず。 江ノ島に行って、あまりの人の多さに驚いたことと、須磨と同じく、あまりきれいな海ではないなあ、と思ったことを覚えている。 一番印象に残ったのは、東京からの帰りに喫茶店で時間をつぶした時のこと。 友達から、関西ではアイスコーヒーのことを「レイコ」(冷コーヒーを略したもの)と言うが、東京ではそれは通じない、ということを聞いていたので、バカにされないように、ウエイトレスさんに「アイスコーヒー」と言った。 ウエイトレスさんが、「アイスコーヒーですね」と言って、下がっていったときに、「おお、通じた」などと当たり前のことを言い合ったのも懐かしい。 その後、レジにお金を払いに行ったときのこと。これは鮮明に覚えている。 560円だった。 書くと難しいが、関西弁では、「ごひゃくろくじゅうえん」のアクセントがほとんど平坦になっているのに対して、東京のレジの人は、「ご・ひゃく・ろく・じゅう・えん」と分けると、「ひゃく」と「じゅう」のところにアクセントがくるのだ。 「これはすごい!」と思った。 東京で2日過ごして、「箸」と「橋」とか、「雲」と「蜘蛛」とか、の違いをわかったりして、標準語も意識すれば話せるのかな・・などと思っていたが、この数字を聞いたとたん、「僕には一生標準語は話せない」と確信してしまった。 数字のアクセントが違う、というのは、きっと法則性はあるにせよ、すごく難しいと思う。 「ごひゃくろくじゅうえん」と「ご・ひゃく・ろく・じゅう・えん」の差はきっとすごい差だ。 数字だから、いろんな組み合わせがあるだろうし・・。 「いち」「に」「さん」くらいならどうにかなるだろうが、「はっせんにひゃくごじゅうに」などという4桁の数字になったらどうなるのか・・・想像を絶するものがあった。 それから後、関西人で、「ボクは標準語しゃべれますよ」という人に何人か会ったが、そのたびに、「ごひゃくろくじゅうえん」を持ち出して、言ってみてもらう。 いまだに、ちゃんと標準語で言えた人はいない。 関西人で、標準語に自信のある方、数字ですよ。 数字はむずかしい・・。 だからどうなんや、という話です。 |
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