考えたこと2

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できそうで、できないこと2
15年ほど前、近所のスポーツクラブに入って、毎週泳いでいた。

泳ぐのは10年以上ぶりで、クロールで泳ぎはするものの、ちょっと泳いだら頭が痛くなって、休まないといけない・・という状態だった。そのことを水泳部だった会社の後輩に話した。

どうも、頭が痛くなるのは酸欠のせいだろう・・と僕が言ったら、「どうして酸欠になるんですか?」と聞かれ、「息つぎするのが下手で、空気がちゃんと吸えないからだろう。」と言ったところ、彼は「ふ〜ん・・」と言って、「ひょっとしたら、水の中で息を吐いてないのとちゃいますか?」と言う。

この言葉は、晴天のへきれき、というヤツだった。
「えー、水の中で息を吐く?」と言ったら、「そら、そうでしょう。吐いとかないと、吸えないでしょ。」とのこと。

よく考えたら、当たり前のことだが、小学校の頃からプールで泳いでいたものの、それまでそんなことは考えたこともなかった。
その時まで、水の中では息を止めるものと思いこんで生きてきた。

きっと、小学校1年の時に、水の中で息を止めて、ぽっかり浮かぶ練習をした時から、水の中では息を止めるもの、と刷り込まれたんだと思う。

水の中で息を止めずに、吐いて、顔を上げた時に息を吸えば、普通に陸の上で呼吸しているのと同じだ。途中で息を止めるから、呼吸が苦しくなる・・・当たり前だ。

よく、あの時に彼に話をしたものだと思う。
そうでなければ、きっとすぐにやめていただろう。

その後、水の中で息を吐いて、顔を上げた時に息を吸うようにしたら、頭が痛くならず、楽に泳げるようになった。

これは、できそうで、できないことだと思う。

水の中で息を吐くというのは、けっこうこわいことだ。
吐いたら、吸わないといけない。
その時に、水中にいたらどうする・・・と思う。
息ができなくなるではないか。

でも、水泳部の彼にとっては、当たり前のことだったし、あとで考えたら、当たり前のことだった。

でも、できそうで、できないことですよね。

そんなことない・・・ですか。

| | 考えたこと | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) |