考えたこと2

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AIに負けないキャリア
今のAIは本当に賢くなった。
何でも適切な質問さえすれば、回答をくれる。

既にアメリカの司法試験の上位に入るというから、弁護士の仕事などいずれWebのサービスになると思う。
パソコンの前に座って、こういうケースだが、どうしたらいいか?と聞くだけで答えを出すことができる。
司法書士や行政書士など、正解は確実にわかっているが、それを細かく調べるのが面倒というような仕事もWebサービスになるだろう。
どうしても、人を介したほうがいいという場合でも、AIを使って格安でできるようになる。
したがって、そういう士業は激減するだろう。

市役所や県庁、町役場などの役所の業務も、ほとんどAIでできる。
人間の仕事は予算立てや、政策をどうするか、というところになるが、それもAIに聞けば書類はすぐできる。

こないだキャリアの授業の授業計画を作ってみたが、12回の授業の構成案と1回ずつの授業の内容資料、さらに、そのスライドまで作っても、30分くらいでできる。
驚くべきは、その内容をそのままどこかの大学に提出しても、なんの問題も無いだろう、ということだ。

日本のホワイトカラーの仕事は書類作成だというが、その仕事がこんなに早くできてしまうのは驚異的だ。
修正点があれば、それを伝えるだけで修正も済む。
教育というのは、ほとんど過去にやったことがあることなので、簡単だ。

Wall Street Journal(WSJ)によると、「今の時代の大学生は、前の世代が心配する必要のなかった問題に直面している。仕事を巡って人工知能(AI)と競争しなければならないということだ。」ということだ。
アメリカの大学生は敏感だ。

さらに、記事は続けて、こう書く。

「これまでキャリアの第一歩となっていた仕事は、少なくとも一部はAIによって消滅することになるだろう。米ノースイースタン大のジョセフ・E・アウン学長は「AIによってなくなる仕事と新たに生まれる仕事があることを受け入れる必要がある。どの仕事がそうなるかは分からない。」と話す。

 そうした不確実性のために、今日の大学生はAIが職場にもたらす急速な変化に備えることは難しいと感じている。AIに負けないキャリアを築くために学生はどうすればよいかをキャリアカウンセラーや雇用主に尋ねたところ、ある共通する見解が示された。それは、人間らしいコミュニケーションや、異なる視点や性格を持つ人々を理解し、円滑に協力する能力など、機械では簡単にまねできないスキルを習得することが重要ということだ。

 アウン氏は、定型業務の一部が機械に取って代わられる中、「多くの点において人間的なスキルが今以上に重要になる」と話す。

 全米大学・雇用者協会(NACE)が255の雇用主を対象に昨年実施した調査によると、求職者に求める能力の上位三つは、コミュニケーション、チームワーク、批判的思考だった。」


人間らしいということで、コミュニケーション、チームワーク、批判的思考ということなのか。
批判的思考はAIに負けると思うので、結局はコミュニケーションとチームワークなのだろう。

ただ、そういう能力に長けていても、AIを使いこなすことは必須だ。
そのうえでの話だ。

そして、コミュニケーションやチームワークを鍛えるためには、

「見知らぬ人と話したり協力したりする必要があるものは、何でも役に立つ。例えば、介護施設や放課後の青少年プログラムでボランティアをすることや、学内のクラブやスポーツでリーダーを務めることなどだ。「嫌なやつ」も含め、多くの他人と直接接する必要のある仕事は学びの機会となる。チャモロプレムジック氏は「ウエーターになれば、人間に対する理解が深まる」。」

ということらしい。

ボランティアやアルバイトが役に立つ、ということか。

こういう時代にはどういう教育が必要なのだろうか。
アメリカでは、

「学生は、留学やこれまでなかったタイプの授業を受けるなどして、新しい経験に触れることで適応力を身につけることができる。コンピューターサイエンスとロボット工学で知られる米カーネギーメロン大(CMU)では、演劇学部のコース「非専攻生のための演技」が選択科目として人気を集めている。このコースは以前からあったものの、最近では就職市場でプラスになると考える学生が増えて人気が高まっている。学生は自分の殻を破り、台本にはない方法で他の人々と関わることを強いられる。」

ということもやっている。

これからの10年くらいは、過渡期だろうが、それに対応した教育をやっている国が強くなるのだろう。

これはまだ謎だが…。



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