考えたこと2

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教員の学力低下
日本版のニューズウィークに「教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度」という記事が載った。
いずれはこんな記事が出るだろうと思っていたが…。

関東1都6県の231大学・865学部からの教員就職者は9454人(2024年春)。これらの人を、出身大学のタイプで分けてみると、偏差値50以下が37.9%ということだ。
偏差値が全てだというつもりはないが、やはり何かを表しているのは事実。

おまけに私立大学の入学者の約半分は推薦やAOになっているから、そういう学生の偏差値はわからない。
偏差値50以上の大学にも、実質的に偏差値50以下の学生がいる。
そういう人たちも入れると、37.9%という数字ではなく、半分くらいになるかもしれない。

文系の私学の場合は数学ができないから…、という学生も多い。
したがって、算数、数学に関しては半分以上が偏差値50以下ということもあり得る。

さらに、教員になるための教職課程は時代の変化があっても変わっていない。
初等教育では、英語やプログラミングを教えるというが、そんなことはまともに習わないまま先生になる。

研修制度も作ったが、止めてしまった。
教職大学院も作ったが、あまり人気がない。

文科省はまず人数確保に走っているから、教職課程をおいた大学は、教員養成ができるようになる。
偏差値など関係ない。

教職課程を教えている教員は、自分の仕事がなくならないように、少々のことがあっても単位を出す。
その教員も大学の数が昔の3倍になったということだから、単純に昔なら教員になれなかった人たちがなっているということだ。

採用試験は自治体がやるが、それも合格者を増やしているのだろう。
まず人数を確保しないといけないからだ。

こんなことをやっていては、当然教員の学力低下は起こる。

ぼくが大学勤務を辞めるときに、民間企業の人が送別会をしてくれたが、その席でも「成績が自分よりもかなり悪かった友人が先生になっているが、それでいいのか?」という話があった。

教育は「国家百年の計」だと思う。

教育を無償化するよりも、教員養成を真剣に考えるべきだ。
そうでないと、無償化する意味などなくなってしまう。


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