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2025.01.10 Friday
日本の大学生
アメラグに端を発した日大の問題。
理事長のやりたい放題になっていて、それを変えるために作家の林真理子が理事長になった。 ようやく日大も新体制になったということらしい。 その手の大学関係者の決まり文句である「うちの学生は伸びしろが大きい」と言っている。 これは定員確保のために人数を優先して学生を取っている、ということだろう。 だから、結果的に伸びしろが大きい。 林理事長は、オリックスの宮内氏を顧問として招いたとのこと。 宮内氏については、ガバナンスのことhttps://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/?eid=237310や日経の特集記事のことhttps://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/?eid=235674を書いてきた。 この人の言っていることは正論だと思う。 ぼくは大学に入るまでは努力したが、入ってからは落研と下宿仲間との交流で大学生活の90%は使ったので、自分では「今の大学生が勉強しない」などとは言える立場にない。 宮内氏が言う、「大学が“楽園”になってしまっている。日本ほど学生が勉強せずに、大学生活をエンジョイしている国は、ほかにないのではないか。日本の大学の多くが良い学生をつくるという目標を達成できておらず、必死に勉強している海外の大学生との間に、学力で大きな差が生じている」という言葉は耳が痛い。 イギリスに留学していた学生の話を聞くと、本当に死ぬほど勉強しないと卒業できない、と言っていた。 友人の何人かは脱落し、自分でもあんな目には二度とあいたくない、ということだった。 だから、入社するのは不安でもなんでもないという。 あんな苦しい目には二度とあわないだろうと確信しているのだ。 そのことが、良いことかどうかはわからない。 学生へのハラスメントだとも取れる。 でも、是非はともかくとして、そういう苦しい目にあったことが自信になっている。 ぼくより10歳以上年上の先輩は、大学の経済学部で良い成績を取らないと、いい会社に就職できない時代だったと言った。 そういう時代だったということだ。 でも、今は理系の一部を除いて、学部学科は不問という時代。 それも、学生のモチベーションを下げる原因だろう。 アメリカの大学は卒業できるのが50%の大学も珍しくないという。 日本の大学は90%卒業だ。 そういう意味では、本当に大学改革をやらないといけないのだろう。 世界から取り残される。 ぼくはラッキーだったと思うべきか、それともそんな状態で卒業してアンラッキーだったと思うべきか。 たしかに、4年間楽しかったのは本当だが…。 |
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