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2024.10.20 Sunday
ICE事業縮小
日本特殊陶業はスパークプラグの会社。
ICE(内燃機関)に必須の部品だ。 世界のトップシェア。 燃料に火を付けるために必要で、シリンダーに1個ずつ付いている。 その日本特殊棟業がエビの陸上養殖事業に乗り出した。 併せて、養殖用いけすの水質管理のシステムも販売するとのこと。 どういう風の吹き回しなのだろう。 もちろん、世間は欧米を中心に脱炭素ということで、ICEは縮小の方向。 日本も目標だけは2050年に内燃機関をなくすという事を言っている。 でも、本当にそうなるのかは、わからない。 欧州も過度な環境保護の政策に反発をする人が増えたし、アメリカは共和党は脱炭素には否定的だ。 トランプ氏が勝てば、大きく政策は変わるだろう。 それでも、長期的にはというか、いつかは石油はなくなる。 それを意識せざるを得なくなったのが、この環境原理主義だ。 ということで、ICEの部品は自動車の中で1万点近くある。 それらのメーカーはいつかは社業を変えないといけない。 その一例が日本特殊窯業のケース。 陸上でのエビ養殖とは、またおおきく舵を切ったものだ。 そのために、新会社も作ったらしい。 会社としては非ICEの事業を2030年には売上の40%、40年には60%まで高める計画。 そのためにキャリア採用で人も採ったという。 普通は自社の強みを活かして、売上のポートフォリオを変えていくのだが、全く違う領域にチャレンジしたというのは、やはりスゴイ英断だと思う。 世界の自動車産業も同じだ。 ICEの部品を作っていた会社は、同じような事を考えている。 そういう中から、新しい産業が生まれてくるかもしれない。 もともと、政府主導で民間企業に対して何かを作るな、というような政策は筋が悪い。 そんなやり方をするのは、脱炭素に膨大な費用がかかるのを隠すためだと思う。 単にCO2を減らすのなら、排出量に税金をかけるとか、もっと有効な手段がある。 ICEという今や「枯れた技術」はまだまだ使えると思う。 国がやった経済政策など成功した試しがない。 自動車産業は今は日本の基幹産業だ。 それらの会社が生き残れるようにするには、余計な口を出さないことだと思う。 新規事業を頑張ってほしい。 |
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