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2024.10.13 Sunday
先輩の一言
吹奏楽をやっている中学生の話。
もともとドラムをやりたかったのだが、すごくうまい男子が一人いて、もうムリと諦めていた生徒が、ギターを習いに来ている。 こないだ定期演奏会に行ったとき、最後の方で1曲ドラムを叩いていたのでびっくりした。 ドラムを叩ける嬉しさで、思いっきり叩いていた。 やっぱり叩きたかったのだ。 こないだのレッスンの時に、「ドラム、やってたやん」と声をかけると「そうなんです」と事情を説明してくれた。 もともと3年生の先輩がドラムをやると思っていたのだが、その先輩が「ひとつ、お願いがあるネン、あの曲のドラムやってほしい」と言われた。 3年生のパーカッションはたった一人。 もちろん、他の曲でドラムもやっていたが、2年生の彼女がやりたがっていたのを知っていて、きっと譲ったのだと思う。 「いや、ムリです」と答えたらしいが「いいけど、私はこの曲練習せえへんから」という返事。 そういうわけで、アンコールの2曲目だったと思うが、彼女がドラムを叩いていた。 いつも、練習イヤやとか、もう辞めたいとか言っているが、そういう先輩の気遣いもあるのだ。 まるで、昔の青春ドラマを見ているようだ。 いい先輩の一言を聞かせてもらった。 |
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