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2024.08.30 Friday
新しい学校のリーダーズ
「新しい学校のリーダーズ」というグループがあることを、去年の紅白歌合戦で知った。
女性4人のユニットで、その時はセーラー服を着てダンスしていた。 Tiktokでダンスで首を動かすのがバズった、ということだった。 こんなのが若い人たちに人気があるのか、と不思議だったものだ。 どちらかというと、古い音楽という印象。 ちょっとメタルっぽい、低音のビートを効かせた、ノレる音楽ではある。 ぼくらが普通に生活していると、全く聞く機会がない。 ネットは自動的に自分の好みにどんどん合わせていくから、出てこないのだ。 今日、日経の関連誌である、日経エンタテインメントの記事で、「タレントパワーランキング」というのを見ていたら、彼女らが急上昇して国内1位になったという記事があり、Youtubeで「オトナブルー」という曲を聞いてみた。 意味深な歌詞で、よく教育関係者からクレームがつかないものだ、と思ったが、そもそも「学校のリーダーズ」が見えていないのだろう。 昔のように「流行歌」があった時代なら、きっとクレームがついていただろうと思う。 記事によると、10代、20代だけでなく、わりとまんべんなく注目されているとのこと。 もちろん、教育関係者などは入ってないだろうが…。 いろいろMVを見てみたが、メタルっぽいビートに乗って、歌って踊るというのがいいのだろう。 テレビにも出ていて、 「個性や自由ではみ出していく、新しい学校のリーダーズでございます」 と話しながら、振りを付けてメンバー紹介をするという、なんとも言えないユニットだ。 コミカルではあるが、笑えない。 変なシリアスさがある。 今の学校の状況を表しているのかもしれない。 さらに驚いたのは、2020年に「オトナブルー」を配信リリースしたあと、アメリカ拠点の音楽レーベル88risingと契約して、アメリカやアジアでも活躍しているという事実。 日本のアーティストの海外での活躍は、Yoasobiだけではないのだ。 アニメやマンガで、日本の文化に興味を持つ人が増えているからかもしれない。 ちなみに、海外でのグループ名は「Atarasii Gakko!」という。 記事には「エレクトロミュージックと昭和歌謡を融合した」と書いてあった。 なるほど、そうかもしれない。 今年も欧州・アジア・北米のワールドツアーを6月からやっているとのこと。 ぼくらの世代は、アメリカの音楽に憧れて、洋楽こそが音楽という感じもあったが、もうそんな時代ではない。 山下達郎や小田和正はアメリカに進出したかったのではなかったか。 そんなハードルをSNSの時代になって、やすやすと乗り越えてワールドツアーをやっている。 やはり、老兵は去りゆくのみなのだろう。 |
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